斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「三人の愛人がいるバツイチな彼と遠慮なく話せる年の近い彼。どちらを選ぶべきか」

紙の本の出版を記念して送る、秘蔵のモヤモヤ特集の5日目は、『経済的に安定しているが遊び相手が多い彼と、感性の近い同業の彼と、どちらを選ぶべきか』というお話です。

非常にあるあるなやつですね。ただ、この種のモヤモヤは、私がメールでもらったのは初めてだったので、ちょっとテンション上がりました。

ご要望としては、二股状態でどちらを選ぶべきかということの素直な感想を聞きたいということだったんですけど、色々やり取りしていくうちに、「あ、もしかして、これが原因かな」というのに徐々に近づいていくので、そこに注目されると面白いと思います。

私って、甘えてますか?

 

※甘えていいんじゃないですかね!

 

 

Q1.  二人の男性のどちらを選べばいいか、悩む。たまに落ち込む

初めまして。クミコと申します。

Twitter経由で『斗比主閲子の姑日記』を知り、トピシュさんを楽しませていただいております。トピシュさんが脳脊髄液に浮かんでいてもいいと思います。

各種相談メールへの返答に、毎回ぞくぞくしているのですが、自分は相談はしないなと思っていました。発言小町、お嫁さんな日々、2ちゃん、etc利用したことはありません。トピシュさんはgmail なのでハードルが下がりました。文章をまとめられません。長文になってしまいました。

解決を求めるものではありません。率直なトピシュさん節の感想をお聞きしたいです。お手隙のときにでも、よろしくお願いいたします。

 

登場人物

私(クミコ) 30歳、自活できる程度の自営業。

サトシ 40歳、付き合って三年になります。バツイチ、堅実な職、旧帝大卒。マメ男。

カズ 35歳、同業者。

三角関係ですが、そこは問題にしていません。

 

サトシについて

私とサトシは仲良しです。彼の離婚後知り合う。付き合ってからバツイチだと知りました。年の差があるのでほとんど言い争うような喧嘩になりませんし、話が通じるのでスムーズに会話ができます。将来の出産育児の話を彼からするので、子どもは欲しい、結婚の意思はあるのだと思っています。そのうち、という話で落ち着く。

ただ、三人の愛人がいます

なぜ知ったかというと、目の前で普通に携帯を使うので暗証番号を覚えてしまいました。外食は月に5.6回程度、外泊なし。夜出かける時に、普段靴かいい靴か選んでいくのが発端で、あやしいなと思うことがあり、携帯を覗いてしまいました。三人の女性の詳細は身バレのリスクがあるのでお伝えできませんが、割り切った関係の人もいれば、彼にメロメロの人もいます。

携帯を覗く罪悪感が日々薄れつつあります。むしろ、楽しい。最初は多少の嫉妬心に苦しんだのですが、どの人も年が私より上なこと、彼の母親に気に入られていること、彼は性格が秘密主義なのでふつうの女の人にはたぶん大変= 私はいまのところ一番適任と思うことで溜飲を下げています。

彼の、思ったことを簡単に言わない性格は好きです。メールを覗いてびっくりするくらい仕事熱心だったので、彼女たちとのやりとりは、彼の側面を知るよい情報です。私から甘えるので、彼も甘えてきます。女性が必要な人種がいるとは知っていたけれど、彼は潔癖症ながらそのタイプだった様で、この先結婚することになっても、こういう女性との付き合いは切れないだろうと予想されます。彼の離婚原因は、奥様が嫉妬深すぎたと聞いています。

女の勘は当てにならないと彼は良く言います。へえ。

メールを覗いていることは気づかれていない自信があります。すこし怪しむ素振りを見せると、ご機嫌とりで優しくなるので。

 

カズについて

カズとは一年前に出会いました。

サトシのことで一番悩んでいた時期で、彼氏がいることを伝えた上でセックスしました。相性が良くて、関係が続いています。遠慮なく何でも話せるのはカズの方。

サトシが女性と連絡を取り合うこと、私がサトシとカズの二人の男性と上手く綱渡りすること、同じことですが、いつの間にこんなにこじれちゃったんだと、たまに落ち込みます。いままで同級生と付き合うことが多く、不倫経験はありませんし、私、サトシ、カズは、基本的に真面目です。

 

たまに落ち込む要因

たまにこんなことを考えて落ち込みます。

  • 今年独立。仕事が楽しいので結婚出産は 2年後くらいをぼんやり考えている。
  • サトシが、もし私と同じくらいの年齢の人を好きになったら取られるんじゃないか。
  • どちらと結婚してもいいが一長一短。でもどちらかと結婚したい。サトシ : カズは、 7 : 3くらい。
  • 自分の思考回路はちょっとおかしいんじゃないか。

友人に相談したことはありません。だいたい言ってくれそうなアドバイスが予想できるし、私も個人的なことに関してはわりと秘密主義です。携帯を覗く、二股は批判されることだと思っています。

もし興味を持っていただけたら、ご連絡お待ちしております。一方的にですが、まとめて文章に書いただけでもかなり気持ちが良いものでした。質問があれば詳しくお伝えできます。

ありがとうございました。

クミコ

 

A1. 真面目でも男女関係はグチャグチャになりますね

クミコさん

はじめまして!メールどうもありがとうございます。美味しく頂きました。

率直なトピシュさん節の感想をお聞きしたいです。

ということですので、思ったことを素直に書いてみますね。

まず、

私、サトシ、カズは、基本的に真面目です。

については、真面目だから男女関係が緩くないということは必ずしもそうではないですよね。そういうイメージはあるから、ギャップに悩む人はいるように思います。特に親から真面目に育てられた人は。

クミコさんが、

いつの間にこんなにこじれちゃったんだと、たまに落ち込みます。

自分の思考回路はちょっとおかしいんじゃないか。

こう思うのもそういう感じでしょうか。

 

読んでいてはっきりしなかったのは、結婚に何を求めるかですね。今たまたま目の前にこの二人がいるから二者択一で悩んでいらっしゃる印象があります。子どもが欲しいのか、経済的安定が欲しいのか、信頼できる人間が横にいて欲しいのか、何を求めて結婚をイメージしているのかはよく分かりませんでした。

従って知りたいこととしては、

1. ご両親にはどのように育つことを求められたか
2. ご両親はどのようなご夫婦なのか
3. 結婚に求めるのは何か

といったところでしょうか。

アドバイスをするためではなく、単純な興味ですね。可能な範囲で教えて頂けると嬉しいです。

topisyu

 

Q2. 何となくズレを感じる

トピシュさん

ご連絡ありがとうございます!

そんなん知らんがな、な長文と、

率直なトピシュさん節の感想をお聞きしたいです。

という、曖昧なメールを一方的に送ってしまい、申し訳ない気持ちになっていました。返信いただいて、嬉しさと驚きでいっぱいです。

皆さん大人ですし、というのは、本当にその通りですよね。どこかSiriの進化版のように思っていたトピシュさんが、人間だったんだなぁという実感がわきました。

お返事します。

 

1. ご両親にはどのように育つことを求められたか

特に子どもたちに何かを強要する家庭ではなかったので、しいて言えば、手に職をつけることでしょうか。

 

2. ご両親はどのようなご夫婦なのか

父は読書家です。母は考えるよりも先に身体が動く人です。喧嘩も多いですが仲の良い夫婦だと思います。父の退職後から少しずつ溝が広がっているような気がしますが、チョウチンアンコウのような父と、止まったら死ぬカツオのような母の、生きる時間の速度が噛み合わなくなってきたのだろうと見ています。

 

3. 結婚に求めるのは何か

パッと浮かんだのは、子どもを一緒に育てられるか、です。チャンスがあれば子どもを産んで育てたいです。

父が浮気をしていると思ったことは一度もありません。本当のところは分かりませんが、母を信じさせてきたというのは偉いと思います。サトシは私にバレたので、そこがすこし残念です。

自分も同じようなことをしていますし、今はサトシもカズもどちらも必要という気持ちがあるのでモヤモヤはあります。相手をきちんと大事にできると今まで根拠なく思っていましたが、当てつけのようにカズと付き合って、2人を手放せないという状態になって、感覚がズレてしまったように感じます。

 

また長くなってしまいました。これ、面白くなくなったらおっしゃってくださいね! こうやってトピシュさんに書かせていただくのは私は嬉しいのだけど、どうなんだろうか。

クミコ

 

A2. ズレを感じるということは方向性があるということ

クミコさん

返信ありがとうございます!

これ、面白くなくなったらおっしゃってくださいね!

機械っぽいですけど、自分は自分から止めることはありません(返事が物凄く遅くなることはありますけど)。送られる方がモヤモヤする限りはメールを送ってもらっています。

ご自身の中で、

当てつけのように付き合って、2人を手放せないという状態になって、感覚がズレてしまったように感じます。

という風に思われるのであれば、モヤモヤが晴れるのも間近かなーという感じはしますね。ズレていることを認識するには、自分がどうしたいかがないといけませんから。

結婚に求めることも、ご両親からの影響も、特徴はなさそうですし、今が、ご自身の方向性を自分で定めようとしている時期なのかもしれないなと、メールを読んでいて思いました。

ちなみに、お友達はいますか?

topisyu

 

Q3. 少しずつどうにかしていきます

topisyuさん


こんにちは。blog 楽しく拝見しております。

モヤモヤを紙に書き出してみて、見えてくるものがありました。

お友達はいますか?

という質問ですが、

気心の知れた友人たちは、数年前から大きく状況は変わっていません。連絡は密ではないですが、姉妹のような距離感で、大事に思っている人はいます。

勤めていた頃と、独立した今と、大きく変化したのは、気楽なコミュニケーションが減ったことでしょうか。以前は、仕事帰りにわぁーと流れで飲みに行って、軽い愚痴とか発散する場があったので他のことも前向きになれました。今は、毎日同じ人と職場で過ごすということがなく、一人ですし、まだまだこれからですし、お客様としてお会いするのは年上の方が多くて、楽しいのですが、多少遠慮します。

思いついた時に飲みにパッと誘える友人は、二人くらいです。家が好きなので私には丁度良くありがたいです。 

モヤモヤが晴れるのも間近かなーという感じはしますね。ズレていることを認識するには、自分がどうしたいかがないといけませんから。

携帯覗くの、やめようと思ってやめたりしたんですが、気になってまた覗いてしまいます。ふと思いついて、携帯触ってる横で、「 あ、いま暗証番号わかっちゃったー」と軽く伝えました。ほとんど勢いで。

で、まんまと暗証番号変えられたので、覗きたくても覗けなくなりました。モヤモヤはなくなりませんが、ストレスは減りました。覗くたびに感じていた薄暗い感情が減ったのが良かった。

カズとは、喧嘩してなんとなくまた戻って、言い合いになって仲直りしてと繰り返していましたが、自分と似ているところがあるので、距離を置いています。

今は、大きなきっかけというより、少しずつ落とし所が分かってきている感じがします。

気づいたモヤモヤは、

  • 私は独立したばかりで試行錯誤することが続いていますが、サトシは安定して収入を得ていること。
  • 友達が少ないのは苦ではないのですが、異性の友人がいない、頼ったり頼られたりはあまりない。サトシは頼られることが多いので羨ましい気持ちがあるのだと思う。

「少しずつ、まぁどうにかしていこう」という、モヤっとした答えですが、今回のモヤモヤを通して色々考えられたのはよかったです。

お会いしたことのない、ネット繋がりのtopisyuさんに長々とメールを打ちながら、不思議と心落ちつくものがありました。聞いていただき本当にありがとうございます。

topisyuさんの安定感にいつも驚きます。ありとあらゆるモヤモヤを解決していく一番の近道は、自分をアップデートしていくしかないのかなぁ。ああ、先が遠いです!

クミコ

 

A3. 日々一所懸命仕事をするんでしょうね

クミコさん

なるほど、独立したてならではのモヤモヤなのかもしれませんね。そうすると仕事が落ち着いてきて、ご友人関係もまた新たに構築できれば、このモヤモヤも薄れる可能性が高い。

日々一所懸命お仕事をしていくというのが正解なのかもしれません。

topisyuさんの安定感にいつも驚きます。

こういうことを言われる方は結構いらっしゃるのですが、ブログ人格というか、まあ、客寄せパンダというか、ある種の芸を見せているだけですから、そう見えているだけとも言えます。

色んな人からモヤモヤをもらいますけど、人から見てうらやむような人でもそれなりにモヤモヤされているので、つくづく人間は幸せになりにくい生き物だと思います。

topisyu

 

Q4. 彼に自分が見合わないと思ってた

topisyuさん

こんにちは!

ブログでも、仕事でも家庭でも、自分の舞台で芸ができる人はかっこいいですよ。なかなか難しいことです。

日々一所懸命お仕事をしていくというのが正解なのかもしれません。

ほんとこれ、です。

彼と比べると自分は役不足かもしれない、と、他の人と付き合ったときは感じたことのなかったストレスが時々あるので、仕事でしっかり実績作って、そこが自分の基地になるといいなと思います。

人間の業なんでしょうか、“欲”って取り扱い難しいですね(笑)

今回の件の続き、もしくはまた今後別件でご相談メールお送りしたくなるかもしれません。その時は、またどうぞ宜しくお願い致します。

クミコ

 

締め

一応、二者択一ということになってますけど、どちらが好きというか、思い入れがあるのは、紹介文の長さですぐに分かりますよね(笑)

ご本人も書かれてますけど、本当に好きな方とは結婚はできないというか、向かないというかそんなことは薄々感じていて、その向かない理由の一つに、自分がまだ見合わないというのがあるようで。

だから、お悩みとしては、どちらを選ぶべきかというより、自分の中で中途半端と思える今の状態をどうやってクリアーにするかということであり、結論が、自分をアップデートする方向にいったほうがいいということになったわけですね。メインの彼と結婚するかは置いておいて。

 

結婚で、本当に二者択一を悩む人向けには、紙の本で、こんなQ&Aを扱っています。

Q6. 家事の分担などに理解がある同じ歳の男性(年収は私と同じくらい)と、家のことは女に任せたいタイプの8歳年上男性(年収一千万円以上)、どちらと結婚する方が幸せになれますか?

例のごとく、キレイゴト抜きで、たぶん、それなりに珍しい形で回答を書いていますので、気になる方はぜひ読んでみてください。ちなみに、昨日が発売日で、早いところでは取扱いが始まっているようです。