斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

喜ばれない出産祝い(プレゼント)が発生する原因と解決策

いつも購読しているこのブログが発火しそうだなと思って、

もらって嬉しくない出産祝トップ3 - 世界の果ての育児

悔しくも3番目にブックマークしたら、その後するする伸びてくれて嬉しかったです。

それはそれとして、出産祝いネタというのはネットでは結構話題になりやすいんですよね。ここら辺の事情がピンと来ない人のために簡単に背景等を書いてみます。

 

出産祝いをもらう方とあげる方の背景事情

出産祝いというのは、プレゼントをもらう方としてもあげるほうとしてもなかなか難しいんですよね。まずは、お互いの背景事情を簡単に。

もらう方の事情(心理)としてはこんなところがあります。

  • 出産祝いをもらうのは嬉しい
  • ただ、子どもが産まれる直前~産まれてから3~4ヶ月ぐらいまでは、物理的にも精神的にも余裕がなく、プレゼントをくれる一人一人への丁寧な対応は難しい
  • さらに、親類縁者や友人からお下がりをもらっていたり、必要な物は自分たちで購入済み
  • 加えて、子どもをどんな風な物に囲まれて育てたいか親としては拘りがある
  • 最後に、出産前後でどんどん子どもの物が増えていてスペースがあまりない

もらえるのはありがたいんだけれど、まずは重複チェックが面倒。その上で、重複していなくても、今使わないものとか、自分の趣味に合わない物だったりすると、取扱いに困る。女性のほうは不眠不休で授乳していたりするから心の余裕がなかったりするから、普段より面倒度が上がっているわけです。

 

あげる方の事情(心理)としてはこんなところがあります。

  • 相手との関係からは何かお祝いしたい
  • お金をあげるのはお祝いの気持ちが乗っていないように思える
  • 何かと忙しそうだから本人に希望を聞くのは迷惑そう
  • 色んな人が出産祝いをあげそうだから他の人と被ることが多そう
  • 早くあげないとお祝いの気持ちが色褪せてしまうかもしれない

こんな感じですかね。何が本当に必要かどうかはよく分からなかったりするけれど、お祝いの気持ちを伝えないといけないと思っているから、何かあげたい。あげなければならない。

 

プレゼントの難易度が上がるときはどんな時か?

一般的にプレゼントというのは難しいものと考えられていますけど、難しいと思う時というのは、

  • 自分の相手に対する好意がかなりある
  • 相手が(自分から)もらうと喜ぶものが何か分からない
  • 予算の制約がある

大体こういう条件が揃っている時です。変なプレゼントをして自分の相手への好意という期待が裏切られるんじゃないかというおそれがある。

上で書いたとおり、出産祝いをあげる方は善意でやっていますからね。何しろ、出産という事情を知っている/知らされている間柄だから、元々もらう方とはそれなりの関係性がありますから。

その上で、相手が欲しいものがよく分からない。子育て経験があっても、時間が経っていたり、ポリシーが違う可能性もある。

そして、金額は大体3千円~1万円ぐらいという制約がある。

難しいんですよね。だから、外さないプレゼントをどうするかは話題としては盛り上がりやすいし(需要があるし)、欲しくないものをあげちゃったと後で分かるとショックが大きくなっちゃう(燃える)。

 

喜ばれる出産祝いを考える

ここまで分かると、喜ばれる出産祝いをどう成立させるか、ある程度答えは出ると思います。

  • もらう方がウィッシュリスト(ほしいものリスト)を事前に用意して、出産前後に公開する
  • ウィッシュリストがない場合は、ある程度集団になって本人に聞くか、金券か、親向けの商品をあげる

こんなところです。

 

喜ばれる出産祝い① 悲劇を減らすウィッシュリスト

ウィッシュリストはもらう方からすると厚かましい感じがして嫌かもしれませんが、あげる方の多くの人の苦労を軽減することを考えると、実はあげる方からは願ったり叶ったりだったりします。出産間際になると大変なので、ある程度欲しい物は少しずつリストアップしておいて、問い合わせがあったり、出産祝いをくれそうな人には、Facebook等で宣伝しておくのがいい。

 ただ、やはり厚かましい感じがあるのと、余裕がなかったり、そもそも本人にとって欲しいものが何か(必要な物が何か)分かっていなかったりすることから、ウィッシュリストは恐らく大勢にはならないはず。10年以上前に輸入された概念ですが、一向に浸透していない。

 

喜ばれる出産祝い② プレゼントはある程度まとめて

そういう時にどうすればいいかと言えば、あげる方で窓口を集約するというのがあります。親族関係だったら実親が、同級生や職場関係だったらそのうち誰か一人が、プレゼントのとりまとめ役をやって、本人に何が欲しいか聞く。まとめ役は大変ですけど、その分、重複はなくなるし、もらう方もやり取りが煩雑にならないし、ある程度金額が大きい物を買うこともできプレゼントの幅が広がる。一人3千円でも10人集まれば、チャイルドシートやベビーカーぐらい買えちゃうわけです。

 

喜ばれる出産祝い③ 金券

ただ、まとめ役というのは、もらう方がコーディネートできないので、あげる方から自主的にそういう話が出てくる必要があり、結局こういう展開にはならず、個人個人があげるという流れになることが多い。そういう状況で、無難なプレゼントの一つが、金券です。

金券というと換金できそうでほぼ現金というように受け取られるかもしれませんが、ある程度利用できる範囲が絞られていたり、メッセージが添えられていると現金っぽさはかなり薄れます。

相手がネットをよく使っている人ならAmazonギフト券が便利。メッセージを書き込むことができます。メールタイプ、印刷タイプ、カードタイプがあります。

Amazonギフト券- 印刷タイプ - 出産祝い

Amazonギフト券- 印刷タイプ - 出産祝い

  • 出版社/メーカー: Amazonギフト券
  • 発売日: 2012/05/17
  • メディア: Ecard Gift Certificate
 

Eメールタイプは完全匿名も可能! 

インターネットに親しみがなさそうな相手なら、こども商品券。大抵の百貨店やベビーザらスや多くのテーマパークで使えます。こども商品券

※画像は、ディズニーキャラクターこども商品券 株式会社トイカードより

他には、アカチャンホンポでも使えるセブン&アイの共通商品券。もちろん、セブン-イレブンでも使えます。(アカチャンホンポ自体の単独の商品券もありますが使い勝手を考慮。)

セブン&アイ共通商品券 | 会社情報 | セブン&アイ・ホールディングス

 

喜ばれる出産祝い④ 親向けの商品

どうしても個人で、思いのこもった何かをあげたいという人にオススメなのは、ちょっと変化球に見えるかもしれないけれど、今正に生まれたばかりの赤子向けではなく、親向けの商品をあげることです。

なぜかと言えば、子どものことはよく分からなくても、親の方は接点があるからまだ色々想像がつきやすいし、重複もほとんどないため、難易度がグッと下がるからです。物としてはかさばらない、消費しやすいもの。

個人的にオススメなのは、ある程度チェーン展開している(その人の家の近くにある、ちょっといい)美容室とかマッサージ店の利用券。出産直後に髪の毛をばっさり切る人は多いし(髪が抜ける、授乳に髪が邪魔)、抱っこのし過ぎで身体に痛みを感じていたりするので、よく気が利くと喜ぶ人は結構います。注意点としは、いつでも行けるように利用期限は一年ぐらいのものにすること。自分の時間を取れない人もいるので。

後は、アロマグッズとかカフェインレスコーヒー(デカフェ)とかちょっといいハーブティーとかもありますね。お洒落路線に寄っているように思われるかもしれませんが、そういうつもりはなく、授乳期間中はお酒やコーヒーが飲めなくなりますから、こういう息抜き系は喜ぶ人がいる。実用品なんですよ。 

ラバッツァ デカフェ (カフェインレス) VP 250g(粉)

ラバッツァ デカフェ (カフェインレス) VP 250g(粉)

 

※うちでよく飲んでいたもの。 

 

締め

というわけで、簡単に書いてみました。

出産祝いは何をあげれば正解がないというのが厄介なんですよね。無難と言われる高級タオルでも、親族に年寄りが多ければタオルなんて余っているし、おむつケーキだってスペースとサイズとおむつの銘柄問題がある。そもそも布おむつ派かもしれない!

まとめておくと、プレゼントの難しさは、情報の非対称性というか、期待値のギャップというか、そういうものから生じるので、いかに情報を共有するか、期待値を調整するか考えると、難易度がググっと下がってお互い幸せになれることが多いという話です。

以上、本題です。以下、余談です。

 

 

 

余談:出産祝いによる育児介入!

ここで書いたような話は、結局、会話がまともにできる者同士の話なんですよ。多少不満があっても、お互いに大して後は引きません。だから、よだれかけが重複するのとか別に気にしないでいい。そんなことで関係は断絶しない。

それより何より出産祝いで最も恐ろしいのは、これ幸いにと、実親(含む兄弟姉妹)や義両親が出産祝いを機会に自分の家の育児に介入してくることです。こちらは解決が簡単じゃないですよ。善意の方向性が違う。問題の根深さが違う。

例えば、布おむつを10組プレゼントしてきたり、その人自身が好きなピンクでフリフリなブランドのファッションを一揃え買い与えてきたり、親族連中からかなり使い古した育児グッズをかき集めてきたりする。

こちらのほうがほっこり度が高いので、個人的には、みなさん、こういうエピソードに遭遇していただきたいところですなんですけどね。色々苦しんだご経験がある方は、ぜひぜひetsuko.topisyu@gmail.comまでメールください。美味しく頂きます。