斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

悪ぶって他人の評価を下げ、自己評価を低く安定させるのはあまりおすすめしないよ!

※この先、アドバイス罪注意。(=そっ閉じ推奨です。)

 

 

 

時々、自分のことを過度に悪く見せる人っていますよね。「わたしアホやから」「俺はこんなにワルだぞ」みたいなの。「いやいや、こっちはそんなこと聞いていないよ」と思っていても、勝手に自分のことを悪く自己紹介する人。

そういう人が、露悪的に振る舞うことで他人の評価(他者評価)を下げて、自己評価を安定しようとすることがあるけど、その方法はあまりうまくないんじゃないかという話を書きます。

追記:書いた後でブコメの指摘で気付きましたけど、確かに、単純な謙遜目的の人はいるかも。謙遜が過度に露悪的かというとちょっと違うかなと思って含めていませんでした。

※今、心に余裕がないなと思う人は読まないことをおすすめします。

自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法

※アフィリエイトじゃないけど、おすすめの本。

 

なぜ、自分のことを悪く自己紹介するのか?

悪く自己紹介するのは、大体目的が2つあって、

  1. 牽制
  2. 他者評価を下げること

となります。

 

1. 牽制というのは、ダメな人間だから近寄るなとか、俺は悪いこと言うやつだからビビれよとかですね。Twitterとかで怖いアイコンを使っていたり、代紋掲げてたりみたいな、分かりやすいアピール。

 

2.他人からの評価を下げることのほうは、少し分かりにくいですよね。パッと見は牽制目的に見えるんですが、そうじゃない。ネガティブアピールをすることで、他人からの評価(他者評価)を下げるわけです。「わたしってバカ」を連呼することで、ああこの人バカなのかと思わせようとする。

 

なぜ、他人からの評価を下げるのか?

他人からの評価を下げることの目的は、更に大体2つに分かれるんじゃないかと考えています。

  1. 意外性を持たせて楽に自分を高く評価させる目的
  2. 低いレベルで他者評価を安定させる目的

 

1は分かりやすいですよね。アホアホアピールで、ハードルを一度下げているので、その後の評価が上がりやすくなるんです。ほら、よくあるじゃないですか、ヤンキーが卒業式で泣くとなんかいい人に見られる現象。ああいうのを意識的にやるわけです。アホキャラで売っている人が時々政治の話をすると持ち上げられるみたいなの。本当は、普段からまともな発言をしている人間の方が信頼に足るんですが、結構こういうのにコロっといく人は多いので、やろうとする人はいます。

 

それで、長くなったのですが、本題は2のケース。他人のハードルを下げていって、低いレベルで他者評価を安定させる。これは何のためにやるかといえば、自己評価を安定させることに繋がるんですね。

 

自信家の人で、自己評価を安定して高く維持する人もいますが、他者評価もセットにして、自尊心を維持することはみなさんよくやっていると思います。「他の人も評価してくれているから私には価値がある」という発想ですね。

 

戻りますが、ネガティブアピールをして、他者評価を下げて、自分が思う自分の評価に一致させたり、それよりも低くするわけです。こうすると、他人からの評価が下がらないので、安心できるんですね。自己評価を低いところで安定できる。

他者評価というのはよく分からないじゃないですか。自分が思う自分よりは高くあってほしいんだけど、結構低いことが分かったりすると、キツイんですよね。そういうのは、自己評価にも影響が出ちゃいます。

だから、予め他者評価を低い状態に設定しておいて、他者評価の下方修正の可能性について予防線を貼るわけです。「私がダメダメだってちゃんと分かってくれてるはず」

 

自尊心のために他者評価を下げるのはおすすめしない

1.牽制目的だったり、2-1.意外性目的だったりで、他者評価を意図的に下げようとするのは、それはそれでありだと思いますが、2-2.低いレベルで他者評価を安定させる目的は、個人的にはあんまりおすすめできないことだなと思っています。

もちろん、やりたい人を否定するつもりはないです。やりたければやればいい。精神的打撃を受けた後に、一時的に治癒目的で使用するのは有用です。「私はなんてバカだったんだ」みたいな。

 

でも、自分が作りだした低い他者評価に合わせて自己評価を低く合わせちゃうと、その評価が必ずしも実態とは一致しているかは別なのに、実態も悪いと考えちゃうことがある。

「私は凄いブス」って思い込んでいて、それを周りに公言していても、可愛いと思う人がいる可能性はありますよね。自己評価を低くし過ぎると、そういう他人の良い評価が信じられないことがある。そして、安売りをするようになる。

安売りで利用させることになるのが直接的に問題ということではなく、そういう自己評価の低さで、他人と良い関係が築けないことがあります。「私はあなたが思うほどの価値はない」って、裏返して言えば、「お前のことは信じられない」ですからね。言われた相手は傷つきます。

もちろん、自分が傷付くぐらいなら、他人が傷付くので済ませて遠ざけるというのはあるんでしょうが、それを気付かないでやっていることはないか。

 

締め

徹頭徹尾アドバイス罪な内容になってしまいましたが、自己評価を実態に合わせて安定させる方法は冒頭に紹介した本でもありますし、世の中に出回っています。

自分も以前にも書いたことがあったり。
自分への評価を使って自尊心を測る習慣 - 斗比主閲子の姑日記

カンセラーの言葉を読んだり。
自尊心が芽生え始めた理由は、心に生じた「うぬぼれ」だった | 能面ヅラ美

 

自分が下げた他者評価ではなく、ぜんぜん違う形で出てきたよい他者評価を利用すれば、自分の実態に対する自他の差を修正することができますし、あんまり底値安定に拘らないほうがいいんじゃないかなと思っています。

 

以上です。以下、私信の上、長いので、読むのはお勧めしません。

 

 

 

私信

この文章は、id:mememememitiさんという方をウォッチしていて書こうと思ったものです。

約半年前に、id:mememememitiさんがご自身のブログの中で、"誰か私をしごいて"とされていました。それで、topisyuは以下の様なブックマークを付けました。

topisyutopisyu" という事で、誰か私をしごいてね(>w<)"←承りました! 2014/02/11Add Staraukusoeaukusoekanosesys-artskamanobe 

この時から、どうしごくかを忘れたことはなく、いつしごいでやろうかとこの半年虎視眈々とTwitterアカウントとブログをウォッチしていました。はてな匿名ダイアリーに投稿した記事を読んだり、他のブログサービスで書いている文章を読んだりもしました。

それで、色々探っていくと、「この人はあえて露悪的に振る舞って、自己評価を低くしようとしているな」と思えてきました。人からコメント等で評価されると、「いやいや、そんなのリアルの私と違いますから」「過大評価です」「ブスですから」と回答する。

もちろん、ネット上での自分と現実の自分を同一視するのがありかといえばそれは話は別です。ただ、この方は、先日とあるオフ会に参加されていたのですが、少なくとも現地では自分の目には魅力的な女性に見えましたし、同じような感想を抱かれた方はいらっしゃったようです。

amakanataamakanata実物みたけどかなり可愛い女性だった。 2014/07/17Add StarCaerleon0327Rlee1984meerkat00kxkx5150hungchangtopisyukiku-chanPROOF

それが、まあ、そのオフ会絡みで色々ありまして、ご本人が反省のため先ほどTwitterアカウントとブログの方も非公開にされました。

それを見て、今はあまり人のコメントを読むのに良い状況ではないかもしれないものの、タイミングとしてはここしかないなと思い、アドバイス罪は承知で、今回この記事を書いた次第です。

一ファンとして、また、id:mememememitiさんの文章が読めるのを楽しみにしています。

 

なお、これは小姑チェックで、ブログの中で、「可愛くて(結婚は)何とかなると思ってもすぐに三十路になる。林真理子さんや谷本さんだって、結婚しているだけ(可愛こぶっている独身女性より)まし」みたいな、アウトなことを書かれていましたが(恐らく30代独身のご自身を引き合いに出すことで、自虐的な冗談を書かれたのだと推測しています。)、林真理子さんも、谷本さんも結婚されたのは30代になってからです。

脳内垂れ流しの文章も魅力的ではあるものの、それは事実誤認が表にそのまま出てしまうことになるので、少し調べてから書かれたほうが、読者としては安心して見ていられるなーと思っています。