斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

なぜ今、難民問題なの? 難民支援協会さんに聞いてみた ~6/20から表参道で写真展~

難民受け入れについて昨年ブログに書いたところ、難民支援協会の方からこんなメールをいただきました。

 

 

難民支援協会「日本で暮らす難民の写真展について感想を書いて欲しい」

斗比主閲子様

初めてご連絡をさせていただきます。認定NPO法人難民支援協会の野津と申します。

昨年9月のエントリー「思考実験としての難民受け入れ」を大変興味深く拝読し、斗比主様に「日本で暮らす難民のポートレート写真展@表参道駅」をぜひ、ご案内したく、突然ながらメールさせていただきました。

フォトグラファー宮本直孝 × 難民支援協会 共同企画「Portraits of Refugees in Japan‐難民はここにいます。」|ニュースリリース|難民支援協会の活動 − 認定NPO法人 難民支援協会 / Japan Association for Refugees

弊会は日本に逃れてきた難民を包括的に支援するNPO法人です。斗比主様の思考実験では、「難民」といってもひとくくりにせず、具体的にさまざまな属性を想定されていましたが、まさにその通り、難民といっても、一人ひとり見た目も経験もスキルも全く異なる方々が、日本にも数多く逃れてきています。

東京・四谷にある弊会の事務所には、年間50ヶ国以上から逃れてきた約600人が相談にきています。半数以上はアフリカ諸国出身の難民です。

しかし、日本は難民の「受け入れ」について、極めて消極的であり、難民認定率はわずか1%未満です。シリア難民でさえ、日本では堂々と難民不認定となる状況が続いております。

政府の方針や制度面での課題が大きいですが、日本社会の認知が広がっていないことも受け入れの進まない理由のひとつと考えています。そこで、今回の写真展を企画しました。

遠い存在と思われがちな難民が、すでに日本にも数多く暮らしていることをまずは知っていただき、「難民」という大きなくくりをはずして、一人ひとりの姿を届けられればと考えております。

日常のなかで難民と偶然出会い、気に留めてもらえる機会をつくるため、不特定多数が通る、表参道駅構内で開催します。特設ウェブサイトでもご覧いただけます(6/20に本公開)。

難民はここ(日本)にいます。Portraits of Refugees in Japan

大変不躾なお願いではありますが、6/20(月)の公開に合わせて、ぜひご覧いただき、もし、感じられたこと、考えられたことがありましたら、斗比主様のご感想をブログでご紹介いただけないでしょうか。

多くの方に届ける上で、はてなブログは欠かせないプラットフォームと考えており、ご協力をいただけたら、大変ありがたく存じます。また、個人的にも斗比主様のご感想を伺ってみたいという思いで、不躾ながらご連絡をさせていただきました。

お忙しいなか恐縮ですが、ご検討いただけましたら幸いです。長文を読んでいただき、ありがとうございました。

認定NPO法人 難民支援協会
広報部 野津 美由紀

 

斗比主閲子「ただ感想を書くだけじゃ面白くない」

このメールをもらって少し考えました。「ブログで感想を書くのはいいけれど、ただ感想を書いたところで読者としては面白くはないだろう」「Webのほうはまだしも、写真展があるという表参道も新幹線の距離なので行けない。とすれば、特別なことは書けない」……みたいなことですね。

であれば、私自身がたまたま思いつきで難民受け入れについては思考実験をしたまでで、難民についての特段の知識も見解もないのだから、どうせなら、まったく何も知らない状態から、難民支援の現状について色々教えてもらって、それをブログに紹介するといいんじゃないかと思いました。自分の好奇心も満たせるし、コンテンツとしての価値もあるかなって。

 

斗比主閲子「日本の難民支援について参考になる資料をください!」

ということで、まずは難民支援について最初に読んでおくと理解が深まりそうな資料を紹介してもらいました。質問しようにも何も知らないんじゃ質問できないですから。

全体的に網羅しているもの

難民鎖国ニッポン | 報道特集 : TBSテレビ(2014年6月放送)
→TBSの報道特集は約20分でよくまとまった番組でした。今回の写真企画に参加した、ミャンマー出身のタン・スィウさんも冒頭に紹介されています。

難民認定について

海外から逃れてくる「難民」――「日本は認定のハードルが高すぎる」と弁護士が批判 - 弁護士ドットコム
→日本の難民認定における課題を、弁護士が分かりやすく解説しています。

【速報】2015年の難民認定者数の発表を受けて|活動レポート|難民支援協会の活動 − 認定NPO法人 難民支援協会 / Japan Association for Refugees
→昨年の認定数に対する、弊会の見解です。

難民申請中の生活について

この冬、日本に逃れてきた難民の「サバイバル」を支えてください|活動レポート|難民支援協会の活動 − 認定NPO法人 難民支援協会 / Japan Association for Refugees
→日本に逃れてきてからの生活の厳しさについてまとめています。

今回の写真企画に登場する難民のストーリー詳細

・コンゴ民主共和国出身・マッサンバさん
<日本の難民1>「イモトに元気づけられた」 難民認定まで「7年」コンゴ人男性の苦悩 - 弁護士ドットコム

・エチオピア出身・ブルクタウィットさん
自由への道-エチオピアと日本の狭間で|活動レポート|難民支援協会の活動 − 認定NPO法人 難民支援協会 / Japan Association for Refugees

・シリア出身・ジュディさん
[特集]シリア難民はいま-日本にも逃れてきている?|活動レポート|難民支援協会の活動 − 認定NPO法人 難民支援協会 / Japan Association for Refugees

・バングラデシュ出身・カビールさん
ともに闘った8年9ケ月「家族がそばにいたら、幸せなことも困難も何でも分かち合ってやっていける」|活動レポート|難民支援協会の活動 − 認定NPO法人 難民支援協会 / Japan Association for Refugees

→特設サイトに掲載するのは、28人それぞれの簡単なプロフィールのみですが、どの方も濃い人生です・・・。

難民支援協会の支援内容について

年次報告書(2014年)
→p.7~9, p.12~15をご覧ください。相談にくる難民の数、出身地域内訳、具体的な支援内容についてまとめております。

難民発生国 難民認定数

※p.10よりtopisyu抜粋

キーとなる最新数字

・2015年に日本政府に対して難民申請したのは過去最多7,586人。同年認められたのは27人。ただし、審査に平均3年かかっているため、27人のほとんどは2015年以前に申請している。認定率は、27/7,586ではない。

日本のシリア難民について

シリアの内戦が始まった2011年以降、日本で難民申請したシリア人は63人(2014年末時点。最新数字不明)、認定されたのは2015年末までに計6人。

【難民問題を考える】難民認定は未来を拓くパスポート~シリア人一家を訪ねて~(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

難民支援についてのQ&A

上で紹介された資料をざっと見て私が気になったことをさらに教えてもらいました。ありがたい。

 

Q1. 日本は難民条約批准国なのに、独自の高いハードルを設けているみたいですね(だから難民認定が少ない)。どうしてなんでしょうか?

A1. 難民政策が不在であるためだと考えています。

日本の難民条約加入は外圧によるものでした。ベトナム・ラオス・カンボジアが相次いで社会主義体制に移行した1975年以降、新体制で迫害を受ける恐れのある人々が、ボートや陸路で大勢逃れました。アメリカを筆頭に主要各国が数千~数十万人のインドシナ難民を受け入れていたところ、日本は全く消極的であったため、国際的な批判を受け、難民条約に加入しました。最終的に、日本も1万人以上のインドシナ難民を受け入れましたが、1994年に受け入れが終わって以降、難民政策が不在なまま今日まできていると考えています。

※topisyuコメント:日本が難民条約に加入したのは外圧だったのか。

一方、日本に逃れてくる人は増え続けており、出身国もアジアだけでなく、中東やアフリカ諸国にまで多岐に渡っています。難民条約に入っている以上、審査は行われていますが、極めて危険な状況から逃れてきた方が、難民不認定となる現場を日々見ていると、積極的に保護していく意志は(日本政府には)ないように感じてしまいます。

難民問題は、世論の合意がありボトムアップで政策を決めるものというより、政治的な決断によるところが大きいですが、同時に世論の認知、関心の低さも政策不在を後ろ支えしています。難民の問題は、国民の関心がない限りは票にならないので、政治家が本気で取り組む動機がないからです。難民受け入れの少なさについて政治家や役人に聞くと、「国民は、まだ難民受け入れの準備ができてない」と言われたりします。

※topisyuコメント:確かに政治家が難民受け入れを行うといっても評価されないですよね。

ドイツのように歴史的経緯から庇護権を憲法で認めている場合は、難民保護をすることについて、国民の合意がある程度はあり、今回のシリア難民の受け入れでは、政治的決断とともに、世論の後押しがあったと言えます。

長くなりましたが、難民に限らず、移民受け入れを頑なに拒む理由について、明快な答えは持っていません。

※topisyuコメント:個人的にはかなりクリアーになりました。

 

Q2. 難民条約批准国であるにも関わらず、日本固有の基準で難民認定していることに罰則はないのでしょうか?

A2. 過去に勧告を受けていますが、法的な拘束力はありません。最近では、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が初めて、日本の難民認定制度に対するパブリックコメントを提出しましたが、同様に拘束力はありません。

国連、日本の難民認定改革案に懸念 制度の改善求める:朝日新聞デジタル

日本は国連へ多額の支援金を拠出するドナー国でもあるため、批判されにくいという側面もあると思います。

※topisyuコメント:人を受け入れる代わりにお金を出すという感じですかね。ここは陰謀論っぽくなる。

 

Q3. 日本に対する難民申請者数は平成22年以降急増しています。これは一体どういう理由からなのでしょうか?

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※画像は法務省資料より

A3. 日本の難民申請者数も、他国と同様、世界情勢と密接に関わっています。例えば、平成20年の難民申請者は前年比で倍増していますが、これはミャンマーで僧侶・市民による大規模な反政府デモが起き、軍事政権が武力を用いて弾圧したことが影響しています(ジャーナリストの長井健司さんがデモの取材中に軍に銃撃されて亡くなった事件としても知られています)。

※topisyuコメント:世界で難民が発生すれば日本での難民申請者数も増えると。

昨今は難民の数が世界的に増えており、昨年は第二次世界大戦以降、最多となりました。先進国で最も難民を多く受け入れてきたアメリカを始め、欧州諸国でも難民を受け入れ続けていますが、以前と比較するとビザが出にくい状況になっていることが一つの理由だと考えられます(結果、日本のビザが最初に下りたという人が増えている)。

※アメリカ・ヨーロッパでの受け入れ状況の影響も受けると。

また、日本における難民申請数の増加には、移民政策の不在も影響しています。報道で「偽装難民」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。就労資格を得たいという理由だけで難民申請をしている人のことを指して使われています。難民申請者は、平均3年間、審査の結果を待ちますが、その間の公的支援はほとんどないため、働かなければ生きていけません。そのため、難民申請から6ヶ月後に(申請時に在留資格があった人に限って)就労資格が与えられます。その制度を使って、就労のみを目的に難民申請する人も増えているようです。その背後には、人手不足にあえぐ企業の存在がありながら、移民労働者の受け入れを認めないという日本政府の立場があります。日本政府は「偽装」の取り締まりを主眼に、難民認定制度の見直しを始めていますが、それは本質的ではありません。「濫用」の防止を重視するあまり、難民の保護が十分に果たせない結果となるのは本末転倒です。

※topisyuコメント:この辺は生活保護不正受給問題の取り上げられ方と似ている気がする。不正受給をする人が多くないのに、そっちが問題視されちゃって、生活保護が必要な世帯も受給できなくなるみたいな。

 

Q4. 日本に難民として来られる方はなぜ日本を選ばれたのでしょうか(日本についての情報を知った上で来ているのか、何らかの割り振りが行われているのか、自然に流れ着いているのか)?

A4. 日本をあえて選ぶというよりは、逃れる先を探すなかで、最初に日本行きのビザが下りたという偶然の理由がほとんどです。「難民ビザ」のようなものは存在せず、観光やビジネスなどのビザを取得して国外に逃れます。時には、「友人がいたから」「過去に仕事で来日したことがあったから」という理由で日本を選ぶ人もいます。母国で迫害を受けている難民が、正規のパスポートを取得することは簡単ではなく、ブローカーにお金を払うなどして、手配された行き先が日本だったという話もよく聞きます。

※topisyuコメント:シリア、アフガニスタン、ソマリアの人は日本なんて知らないはずだよなー。

事前に日本の状況を調べて、難民をほとんど受け入れていないと知っていたものの、一刻も早く逃れなければ命が危なく、他国のビザがでるのを待つ余裕がなかったという方もいます。

 

Q5. 外務省のページを見て、初めて知ったのですが、インドシナ難民については過去、定住受け入れを1万人以上しているんですね!? 定住受け入れとは、いわば、難民認定に近いものかと思われますが、一方でシリア難民については2015年末までに6名と物凄く少ない。これほどの差が出ていると考えられる理由は何があるでしょうか?(日本とその国との関係性によるもの?)国内における難民の受け入れ | 外務省

A5. インドシナ難民については上記の通り、外圧に加えて、ボートで日本にきた人を物理的に追い返すわけにはいかない、という今の欧州のような状況であったことが大きな違いです。

参考:4月21日 『ボートピープル・ベトナム難民たちの今』

ご指摘の通り、日本とその国の関係も影響していると考えられます。インドシナ難民以降に、難民認定された人の出身国には隔たりがありました。最も多かったのはミャンマー出身の方です。2008年に民政移管されるまで、難民認定の8割以上がミャンマー人でした(とはいえ、母数が少なすぎ、ミャンマー出身でも不認定となった方は多くいます)。軍事政権のミャンマーから逃れてきた人を難民認定しても、外交的に不利益にならないといった要素が影響しているのではと考えています。対照的に、1990年代から多く逃れてきている、トルコの少数民族・クルド民族は、これまで1人も認められていません。他国では難民認定されている状況を見ると、トルコ政府との友好的な関係が影響していると考えられます。

日本政府はシリア難民を、紛争から逃れてきた人で難民条約の定義に当てはまらないと解釈し、9割を難民不認定としています。ドイツやイギリスなどは約9割を難民認定している状況と比較すると、日本の解釈がいかにガラパゴス化しているか分かります。さらにいえば、日本で難民申請したシリア人の中には、人種や宗教、政治的理由といった難民条約の規定する事由から逃れてきている人も多く、日本の狭い解釈であっても難民として認められるべきです。

※topisyuコメント:ここで出てくるガラパゴス化!

 

Q6. 世間一般に『難民=危険』というイメージがある気がするんですが、難民認定された方の犯罪発生率のデータなんてありますか?

A6. 難民認定された人に限ったデータはありませんが、外国人犯罪の検挙状況(2015年・警察庁発表)を見ると、検挙件数・人数はいずれも前年比で減少しています。約10年前のピーク時からは大幅に減少しており、難民申請者・在住外国人の増加は犯罪の増加に比例していません。

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※topisyuコメント:検挙の統計は結構信用出来ないところがあるんだけど、確かに平成16年をピークに減少傾向にはある。(なお、中国人・ベトナム人が50%を占める。万引きが多い)

 

Q7. 『難民=危険』といった考え方をするのは日本独自なのでしょうか? 他の国はどうなんでしょうか?

A7. 日本だけではないと思います。

例えば、アメリカの国務省のウェブサイトでは「難民に関する誤解と事実」を分かりやすく発表し、国民の理解促進に努めています。そのなかには「アメリカにくるシリア難民は危険」という誤解に対して、

難民は、誰かにとって何らかの脅威となるより、テロの犠牲者である可能性の方が遥かに高い。アメリカは2010年から約3,000人のシリア難民を受け入れているが、テロで逮捕されたり、強制退去となった人は一人もいない。

という事実を伝えています(国務省ウェブサイト)。ドイツでもアンチの人はいますし、ネガティブなニュースほど取り上げられます。

※topisyuコメント:あー、確かに知り合いのドイツ人に超アンチな人がいました。

ドイツの移民・難民政策を専門とする研究者に、ドイツ国民がなぜこれほど難民・移民を受け入れられる意識を持つようになったか聞いたところ、 

  1. 制度を整えてきた
  2. 政治的リーダーシップをもって実行してきた
  3. 各界のオピニオンリーダーが排外的な態度を通らず、寛容な意見を発信した
  4. 世代交代で移民・難民と机を並べて学校教育を受けた世代が社会人になり、社会の寛容度が高まった

という流れがあったと説明していました。

どこの国は寛容で、排他的で、という分類は危険で、きちんとした取り組みがあれば、寛容になるし、放置すれば、知らない他者が来たことに対して、人びとの排除が生まれる、ということではないかと思います。

※topisyuコメント:だからこその写真展なんでしょうね。期せずして写真展の意義・目的にたどり着いた。

 

Webの写真を見た感想

6/16時点では3枚の写真とエピソードが紹介されています。

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※画像は01 ジュディ・娘|難民はここ(日本)にいます。Portraits of Refugees in Japanより

写真とエピソードがセットだとかなり想像力が働きますね。

お父さんが狙われていたからまずはお父さんから逃げたわけですが、騙されて日本にたどり着いてからはSkypeでイラクの難民キャンプに逃れたお母さんとやり取りしていたそうです。2年半ぶりに日本で会えたから、この写真には娘さんと一緒に写っていられている。

私はブログで読者からのモヤモヤを送ってもらって、それを美味しくいただいているわけですが、そういうことをずーっとやっていると、自分の中での寛容さが増していっている感じがします。自分が何も知らない人について事情があるんだろうなという想像力が働きやすくなったというか。

写真展を見てもそう思うところはあるだろうなと思います。端的に言えば、あてられますね。特に子どもと写っている写真にはあてられる。

概要は以下の通りです。興味を覚えた方はどうぞ。

ポートレート |シリア、アフガニスタン、エチオピアなどからの難民とその家族28人

日時 |2016年6月20日(月)~6月26日(日)

場所 |東京メトロ表参道駅コンコース(ADウォール・B1出口付近)

私みたいに表参道が新幹線の距離の人は、6/20には全国メディアでも取り上げられるそうなので、それをご覧になられてもいいかもしれません。

 

締め

お話を聞いてみて、日本の難民政策がグダグダになっているのは、難民条約の批准が外圧で、その後なし崩し的にボートピープルの人を受け入れちゃったということが原因かなという印象を抱きました。

国内で合意形成に時間をかけて、国際社会での日本のあるべき姿を考えたり、どうやって難民を受け入れるか受け入れ体制の十分な検討ができたりしてたら、そういう地道なことで国民の意識も変わるところはありますからね。

今は世界的に難民が増加していて、それによって日本への難民申請者数は年々増加している状況だし、難民条約批准国なのに独自基準で難民認定しないでいたら、また外圧がかかってもおかしくなさそう。そうなったらまた議論が十分になされずに、グダグダに受け入れていく感じになっちゃいますよね。今の状況だと。それによって更に偏見が助長されて、受け入れも上手くいかなくなるみたいなことになりそうな気がする。

昨年の記事では、ある程度余裕があるときに思考実験してみましたけど、

もうしばらくすると切羽詰まってきそうなので、今のうちに自分の考えは整理しておくことにします。

 

なお、この質疑応答及び写真展の紹介については金銭的なやり取りは一切ありません。せっかくの機会だからと色々教えていただけたのと読者にとっても興味を持てそうな形にまとめられたため紹介しています。

同様にこのブログで紹介して欲しいというものがあればどうぞ気軽にetsuko.topisyu@gmail.comまでメールください。