引き続き、虐待の連鎖絡みの本を読んでいます。今読んでいるのは、こちらの本。
残念ながら、絶版のようで、中古も含めて入手ができないため、図書館で借りて読んでいます。原著の英語版は入手できるので、そちらを購入したいぐらい、とても示唆に富んでいる素晴らしい本でした。
虐待の連鎖にいる人はまさにおすすめですが、そうでない人にとっても子育てでのよくある悩みや、自己肯定感を得るための、非常に具体的な対処法が書かれています。超お薦めです。
それだけに絶版なのが惜しい。
本の中では、虐待されたことで自己肯定感が育っていない人が、どうやって自己肯定感を得るのかはもちろん説明されています。
私がいいなと思ったのは、他人の攻撃で自己肯定感が下がることがあるとき、どうやって自分の自己肯定感を守るか。以下の8つが紹介されています。(p.40-41)
- 相手に穏やかに質問する ・・・ 攻撃の説明責任を相手が負うし、誤解があった場合も解決できる
- たちむかう ・・・ 攻撃されたときは耐えなくていい。「いやだ」と言おう
- 無視する ・・・ あなたを無駄に傷つける人間はあなたにとって重要ではない
- 逃げる ・・・ 無神経でいじわるな人間からは離れればいい。ただ、自分がいつも犠牲を払うことはなく、時にはたちむかう
- 自分のせいだと考えすぎない ・・・ 攻撃したい人は自分のために攻撃をしていることが多い。傷ついているから攻撃をする。攻撃してくる人間の言葉や態度の裏に何があるかを探ろう
- ユーモアでかわす ・・・ これはそのまま!
- あっさりかわす ・・・ 相手の攻撃が終わったら「ふうん」「なるほど」で終わらせる
- 反論する ・・・ 攻撃はあくまで相手の意見とし、自分の意見で返す
目的としては、こういうことで自分の身を守っていれば、子どももこういうやり方を覚えて、自分の身を守れるようになるということです。子育てをしていない人でも役立ちますよね。
攻撃をしてくる人は本人が自分に正当なものがあると信じていることが多く、攻撃をされた人は自分が間違っていると思いがちです。実際は、攻撃している人はその人自身のために攻撃していることが多々あり、攻撃をされた側がいつも間違っているということはありません。
他人の攻撃にむやみに自分の素の部分を晒さなくてもいいんですよね。大切なことです。