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斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

姑とBL

この日記は、姑に子供を預けられるまでの、それまでの姑との思い出を語るものです。

【映画パンフレット】 劇場版 世界一初恋 横澤隆史の場合 声 堀内賢雄 古谷徹 堀江由衣 近藤隆 小西克幸

 

という出だしで書く縛りがあったために、姑との最近起こった出来事を書くのに躊躇したのですが、姑とボーイズ・ラブ(BL)について話したのが面白かったので、縛りはこの際置いておきます。

 

きっかけは、映画『世界一初恋』(BLのライトノベルが元)でした。

 

 

姑はシニア割引を活かして手当たり次第映画を観に行きます。観た映画の宣伝用チラシは必ず保管していて、観に行く予定の映画はチラシを冷蔵庫に貼っている。

 

先日、おかずをシェアするために義実家の台所に入ったところ、冷蔵庫に、『世界一初恋~横澤隆史の場合~』が貼ってあったんですね。


映画『劇場版 世界一初恋 横澤隆史の場合』予告編(15秒) - YouTube

この『世界一初恋』についてはよく知りませんでしたが、宣伝用チラシを見て、「ああ、BL作品だな」と分かりました。BLらしいBL作品はそれほど読まないものの、よしながふみさんの『大奥』や『きのう何食べた?』は好きで、一応見た目でBLの特徴ぐらいは分かります。(男性二人が表紙でイチャイチャしているかどうかが基準)

 

アラセブンティーの姑が、まさか、20代~40代の女性向けと思われるBLアニメの映画を観に行くつもりなのが信じられなくて、「お義母さん、この映画観に行くつもりですか?内容分かっています??」と思わず聞いてしまいました。

 

姑は、「知ってるわよ。ボーイズ・ラブを扱ったものでしょ。面白そうだと思って」と言うじゃないですか。

 

別に、姑が好きで観に行くものだから、否定する筋合いはないのですが、「いや、でも、ボーイズ・ラブは、お義母さんの年代からするとちょっと外れません?もう少し若い人向けだと思いますけど……」とつい言ってしまいました。

 

姑は美魔女であるものの、人から若い若くないを言われて気にするたちではないので、そこはスルーして、「今、ボーイズ・ラブが流行っているかもしれないけれど、ボーイズ・ラブは昔からあるのよ。萩尾望都だって竹宮惠子だってそうでしょ?」とのこと。

 

「ああ、言われてみれば……」と、それで姑との会話は終わりましたが、後で調べてみると、萩尾望都さんや竹宮惠子さんは確かにBLの先駆けと言われているようです。

 

topisyuも、萩尾望都さんの『ポーの一族』『トーマの心臓』、竹宮惠子さんの『風と木の詩』ぐらいは読んでいますので、中身は分かっていますが、読んだ当時は自分の中ではBLという概念はなく、少年愛物(少年同士の恋愛)として受け止めていました。山岸凉子さんの『日出処の天子』や、吉田秋生さんの『BANANA FISH』ぐらいになると今のBLに近づいた感じがします。

 

考えてみれば、『きのう何食べた?』に登場するジルベールは、『風と木の詩』のジルベール・コクトーが由来ですもんね。そして、『風と木の詩』にしても、『トーマの心臓』にしても舞台はヨーロッパ(?)の男子専用寄宿舎で、これは、ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』と同じ。『車輪の下』も少年愛を扱っています。そう考えるとBL作品は長いこと楽しまれてきたんですね。

 

自分はヘッセの『車輪の下』『デミアン』を、できるだけ若いうちに読んだほうがいいと言われて、中学生の時に読みました。その頃は、思春期ならでは(?)の破壊衝動というか、厭世観があったために、子供は大人からは救われない話と捉えて随分共感しました。今読むと全然印象が違うはず。

 

フィクションとしてのBLの変遷については既に研究があるでしょうから、それを読むともっと理解が進むんでしょうね。

 

脱線しましたが、アラセブンティーの姑が、萩尾望都さんや竹宮惠子さんの作品をBLとして楽しんでいて、今のBLも楽しめていることに少々驚いたという話です。

 

以上、姑とBLでした。