いつものようにエゴサーチをしていたら、
もういろんなものを見すぎて、あさイチのママ友特集の内容も釣りにしか見えない。トピシュさんが釣り判定してくれたら納得できるw
— harunop (@harunop) June 30, 2014
こんなTweetを発見しました。どうやら、NHKのあさイチで"ママ友トラブル"特集が組まれていたようです。たまたま、姑が録画していましたので、早速見ました。
今日の『ママ友トラブル』のあさイチを姑が録画してくれていたようです。「好きだと思って」だそうで、よく分かっていらっしゃる。
— 斗比主閲子 (@topisyu) June 30, 2014
NHKの内容は対処法の説明が不十分?
紹介されたエピソードは、発言小町ユーザーや2ch育児板の住人からすると日常の光景であり、特段目を見張るものはありませんでしたが、スタジオでの、出演者の空気の読み合いが大変面白かったです。(詳しくは、余談で)
ただ、出てくるトラブルの対処策については、ゲストの高嶋ちさ子さん、木佐彩子さん、青木さやかさんが、(致し方なく)強者視点であり、専門家ゲストの漫画家の又野尚さんも全てを丁寧に解説するのには時間が足りない印象を受けました。
※又野尚さんの代表作。Amazonレビューは強烈なのが多くて色々考えさせられます。
これだと、"ママ友トラブル"について、いたずらに不安だけを煽る形になりそうなので、対処法を勝手に書いてみることにします。
ここでの対処法が必ずしも正解ということではなく、あくまで発言小町利用歴8年ユーザーが書いている、独断と偏見によるものであることはご注意下さい。
なお、当然のことですが、この種のトラブルは常に誰にでも起きるというものではありません。何かあった時に頭の片隅に置いておく程度のほうが精神衛生上よろしいかと思います。(火中の栗を拾うのも楽しいですけどね。)
目次は、
- 告げ口ママの対処法
- ボスママの対処法
- 距離なしママの対処法
- ママ階級での立ち居振る舞い
となります。
NHKを見ていなくても理解できる内容にしていますが、一応こちらも見てからの方が楽しめるかもしれません。
1. 告げ口ママの対処法
まず最初は、あることないこと周りに吹き込むママ友の対処法について。単に、何でも話す人のことを、スピーカーとか鳩とか言いますが、あさイチで登場していたママ友は、お互いがいがみ合うように嘘の情報を流していました。こういうスピーカーの心理は、①単に噂話大好き、②人を仲違いさせることで自分の地位を確立する、③他人が喧嘩をするのが見てて楽しいということになります。
スピーカーへのの対処法としては、
- まず、告げ口をしたり、他人の噂話を伝えてくる人間の情報は鵜呑みにしない
- 1で聞いた情報が真実であるかを、元の発言者に確認するなどして、主観や嘘が入っていることを確認する(裏取りする)
- 2で主観や嘘が入っていたことを確認できた場合、次からは、その人の話は右から左に聞く
といったところとなります。スピーカーを追い詰めないし無視もしないけど言葉を真に受けないということでしょうか。そもそも、告げ口や噂話をしてくる人には善意はありませんので、裏取りさえしなくてもいいんですが、良い話もしてくれるけど時々そういう告げ口や噂話を流す人もいるので、難しいところです。
なお、可能であれば、その人がスピーカーであることを周りと共有しておくといいですね。自分に対してその悪意が向く可能性があるので、予防線を張っておくわけです。ただし、デマのスピーカーであることを周りに伝える際は、自分に利害関係のない情報を使うことに気を付ける。
その上で、そのスピーカーが、自分に関係する決定的な嘘の情報を流すことがあったら、相手の会話をスマホで録音しておくといいですね。証拠を押さえていると強い。なお、その録音データを出すのは、自分が窮地に追い込まれてやむにやまれず出したという状況を作る必要があります。普段から吹聴すると、自分のほうが危険人物(スピーカー)だと認識されてしまうので。
2. ボスママの対処法
周りのママを支配下に置き、縄張りを作るママのことをボスママと言います。ボスママの厄介なところは、ボスママの機嫌を損ねると、そのネットワークを利用した絶妙な根回しによって仲間外れにされるところですね。
ボスママの対処法としては、
- ボスママがいるグループには参加しない
- 入ったグループで後でボスママがいることが分かった場合は、違うグループに徐々に移行する
となります。基本関わらないことですね。
ただ、本当にボスママかどうかの注意は必要で、自分で勝手にボスママと思い込んでしまうと、せっかくの友達付き合いを自ら断つことになります。
単にボスママといっても、自らボスになったわけではなく、たまたま世話好きで周りを助けていたり、育児経験が豊富だったり、人付き合いがよく人脈が広いだけの人が、周りからボスママ扱いされてしまうことがあります(うちの姑とか)。ボスママといっても、その権力が機能する有効範囲が広い人は、本当に信頼できる人である可能性が高いです。狭いサークルでのボスママとは格が違う。
先にあげたスピーカーが嘘情報で、「あの人ボスママだから逆らわない方がいい。後で怖いよ」などと言われても鵜呑みにしないことですね。
3. 距離なしママ(クレクレママ)の対処法
あさイチでは距離なしママとされていましたが、ある世界ではクレクレママと言う方が馴染みがあるでしょうか。こちらが油断すると、「あれ頂戴(クレ)、これ頂戴(クレ)」とドンドン要求してくるタイプのママ友ですね。(それは友達なのか)
クレクレの対処法は、大きく二つに分かれます。
- まずは相手がクレクレであることを認識すること
これが最初です。クレクレは、物やサービスを無償で提供してもらうことを当然と考えます。育児については、お互いに負担が大きいため、誰かに頼ることはあったとしても、一方的に頼り続ける関係は、頼られる方に負荷をかけさせることになります。本当に切羽詰ってそういった対処しかできない人については、地域含めて支援していくことはあるでしょうが、自分に極度に頼ってくる人はクレクレの可能性があります。まずは、demandingな人について、「この人はクレクレかも」と認識するところから始めます。
- 周りに根回しをした上で、フェードアウト(FO)する
クレクレ気質がある人は近寄らない方がいいわけですが、絡め取られてしまった場合はどうするか。いきなり切ってしまうのももちろんありますが、それができれば苦労しません。
いかに、クレクレ気質であるかを悪口ではなく周りのママ友に周知させ、パートナーともその情報を共有します。FOするに際しては、そのクレクレママが言うことを聞く人をこちらに引き込んでおくのが有効です。
例えば、ボスママであったり、クレクレママの夫や姑であったり、自治会長だったり。断固とした態度で接点を持たないようにしたところで、クレクレママにたかられる体質の人は自分で解決するのには限界があるでしょうから、頼りになる人に、最大限の敬意をもって解決を依頼するということですね。
4. ママ階級(ママ友カースト)での立ち居振る舞い
番組として話題になっていた、トラブル源になるママ友は上記の3種類でしたが、これらの根底にある、ママ友序列についても触れてみます。ある世界では、ママ友カースト、ママト友ヒエラルキーと呼ぶものですね。さすがに、NHKではこの言葉は政治的な意味合いを嫌って使えなかったのだと思います。
トピシュさんにこういうママ友界でヒエラルキー上位を狙う人対策も解説して頂きたいです。。。 / “意図的?偶然? : 家族・友人・人間関係 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)” http://t.co/A2G1ig5Riv
— やよいママ (@Ni_nja) December 1, 2013
絶賛婚活中のid:Ni-njaさんから、ご自身の不安から昨年このような依頼があったので、今回ついでに、ママ友カーストでどう振る舞うかについても書いてみます。
NHKのアンケートでは、ママ友カーストは1/4の人が存在するとし、その序列は主に以下の7点によって順位が決まるというものでした。
※画像は、女性リアル ママ友トラブル|NHK あさイチより
- 夫の職業や収入
- 子供にかけるお金
- 子供の学力や運動能力
- 住まいの広さ・立地
- 専業主婦かどうか
- 結婚前の職業
- 自分の容姿
ポイントとしては、上の4つまでが自分に直接関係しない要素で占められていることですね。5については、NHKのアナウンサーは「専業主婦の方が地位が低い」と恐らく間違って説明していましたが、通常は、専業主婦の方がカーストでの地位は高いです。
なぜならば、専業主婦の方が、仕事をする必要が無い(1に関連)、子供に時間をかけられる(2)という発想で(あくまで発想というのが重要!)、上位のポイントと関連するからです。
昔は、「保育園に子供を入れていると可哀そう」「やっぱり、保育園上がりの子供は幼稚園上がりの子供と比べて劣っている」という固定観念を抱いている人が多く、その認識が未だに存在しているわけですね。
ここまで書けば分かる通り、ママ友カーストは、"基本的には""一部の"専業主婦によって構築される傾向があります。価値基準が夫や子供にあり、閉鎖空間で、ストレスの発散がどこにもなく(自分が認められる機会が少なく)、交流できる人が少ない中で、自分の精神を安定させるために、ある層の人が、序列を作り出す。
ママ友カーストにおいては、上位者が下位者に対して絶対的な優位性を持ちますから、グループから除け者になったり、自分の意見がなかなか通らなかったりします。贔屓目に見てもその関係は、友達ではありません。
ですので、そういったママ友カーストは関わらない方が正解です。そういったものに意識的に関与しようとすると、高確率で、スピーカー、ボスママ、クレクレにも遭遇するので。
どうしてもママ友カーストから逃れられない場合
しかし、現実には、同じ団地やマンションに住んでいる、子供の校区が同じということで、触れざるを得ないことがあります。
カーストに取り込まれた場合は、一番重要な1の情報を、真実であるものの過少に受け止められるように申告します。カーストの上位に位置し続けるのは、嫉妬の対象になり、カーストの中でも相手を引きずり落とすことに必死な人がいますので、地位が高いことは安心材料とはなりません。地位が低くても、地位を高めるために争うよりは気楽です。
まったく情報がないと勝手な憶測で判断されてしまうので、そうなるぐらいなら、先のスピーカーを友好的に(有効的に)活用し、自分がカーストでの地位が低くなるように情報を流してもらいます。ただし、流す情報についてはその流れた結果が、夫に与える影響も考慮する必要があります。巡り巡って、他のママ友の夫から、自分の家庭の内部情報が、自分の夫に到達することがあり、そうなると、「家の恥を外部に漏らして!」と夫からすると心外だと思われる。(特に、同じ職場の人が集まる集合マンションだったりするとヤバい。)
例えば、夫の年収について、「夫が甲斐性が無くて困っている……」と言うのはアウトで、「夫は頑張ってくれているんだけど、この不況でしょう……?」と相手が勝手に推測してくれるものを流します。決して、「私の夫は年収1千万円です」とは真実でも言わない。
自分の情報については過少評価させるように誘導し、相手についてはとにかく持ち上げます。誰かの悪口や比較はせず、とにかく絶対的に周りを持ち上げる。自尊心をくすぐらせる。嫌味にならない範囲で。あくまで、自分をステルス状態にするように気を付けます。争うのは周りで勝手にやってもらう。
締め
長くなりましたが、こんなところでしょうか。
ママ友トラブルって、嫁姑争いと同じで、夫が関わらない中で、縄張りを作るために行われていることが多いんですよね。閉鎖空間で、本人が煮詰まった中で、無理やりコミュニケーションを取らされるから起こる悲劇。
夫婦共働きが進み、夫が育児に均等に関わるようになれば、多少はこの世界観も変わっていくんじゃないかなと個人的には思っています。
以上本題です。以下、余談です。あさイチを見た方だけどうぞ。
余談:あさイチのモヤモヤしたところ、歓喜したところ
今回のあさイチで自分がモヤモヤしたところ、歓喜したところを紹介します。かなり陰湿な小姑チェックですので、本当に、本当に、好きな人だけどうぞ。
- モヤモヤしたところ
・告げ口ママのエピソードで、育児サークルに参加する際、自動車で送迎してくれるママ友が登場します。が、再現VTRで、そのママ友の後部座席に、主人公子供が座るためのチャイルドシートが設置されていませんでした。育児サークルと言えば、大体未就学児が想定されますので、6歳未満とすればチャイルドシートの設置は義務です。
2.育児中の親子の活動であること
※「育児」とは「乳幼児の養育」を指します。 就学前までのお子さんとその保護者が一緒に取り組める活動であること。
・次に、「今インターネットの掲示板で話題になっているのは、ママ友とのトラブル」みたいな形で、紹介していたのが、Yahoo!知恵袋と教えてgooでの、キーワード"ママ友トラブル"での検索結果でした。"ママ友トラブル"で検索すれば検索結果に、ママ友トラブルが表示されるのは当然です。(演出上大した力を入れるところではないでしょうが)
- 歓喜したところ
・「女子は、他人のいい話は興味ない。不幸話だけ」と高嶋ちさ子さんが言った後に、有働さんが爆笑していました。ほっこりしました。
・ママ友カーストがどうやってできるかについて、「4.住まいの広さ・立地なんてどうやって分かるんだろう?」という反応を、木佐彩子さんがされていた点。恐らく、子供が私立に通っていて、公立等の校区の概念がないのかもと思いました。校区が同じであれば、住宅は近いため、広さや・立地は、偵察しに行けば一発で分かります。私立でもPTA活動のために住所を含む情報が名簿によって漏れることがある場合は、その情報からgoogle mapを照らし合わせばいいだけなんですけどね。(関係ないですが、topisyuは、知人の住所から路線価等をチェックして、相続財産を計算したり、ローン残高をシミュレーションするのが趣味です。)
・井ノ原さんが、青木さやかさんに、「SNSでのトラブルはどう思いますか?」みたいなことを振った時に、青木さやかさんは「Facebookとかですか?難しいなー。うーん、難しい!!」と、答えに窮していました。単に分からないだけともとれましたが、表立っては使用していないが、クローズドでFacebookをやっている(番組中で話題になったように、正に友達を区別している)可能性もあるかなと思いました。
・専門家ゲストとして登場した又野尚さんが「テレビに出ているお母さんと他のお母さんは違うんですよ。(他のお母さんの)世界はここしかない」と言った後で、一気にスタジオの空気が悪くなった点。井ノ原さんがすかさず「テレビに出ている人が楽をしているということですか?」といったような話でツッコミ、後々で高嶋ちさ子さんが、「仕事して両方やっている人だって大変だよね」と小声で木佐さんにこぼす。ここが最高でしたね。(又野さんは、その後で、「働いている人は他の人と話せる。専業主婦は交友関係が狭いから」とフォローしていました。)
以上です。
今回の特集は、『女性リアル』というコーナーの第三段ということでした。リアルというには限定されすぎな話だとは思いましたが、まさか、NHKで吉田照美の『どーなってるの!?』が見られるとは思いませんでした。NHK頑張っていますね。
女性リアル「誰にも聞けない・・・子どもの性」|NHK あさイチ
女性リアル 誰にも聞けない・・・家庭内別居 |NHK あさイチ
恒例の小町のトピの紹介はしません。ママ友トラブルのトピを挙げてしまうと、100や200では済みませんので。興味がある人はこちらをどうぞ。