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斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

マッドマックス、面白かったです。疲れました。※ネタバレあり

お勧めの○○ 解説・まとめ

姑に子どもを預けて、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観てきました。前回姑に子どもを預けてパートナーと観に行ったのが『パシフィック・リム』(2013)なので、二人で一緒に映画を観に行くのは2年ぶりですね。

この作品はたぶんネタバレをしても作品の面白さは失われないと思いますので、ネタバレとなるのを承知で、どこら辺が面白くて、疲れたのか、レビューを書いてみます。

未見の方でネタバレ要素がどうしても嫌だという人はそっ閉じして下さい。

 

観に行った動機

今劇場公開している映画で、一般のレビューの点数が高いものを観に行こうというという方針で、一番がラブライブ!で、次がマッドマックスでした。どちらの作品も続編モノのようで、事前知識がないということで言えば、正直どちらを観に行っても良かったのですが、映画館で大画面で観るなら洋画のほうがいいかなぁということで、マッドマックスを選びました。

 

あらすじ

あらすじはこんなところです。

『核戦争後の砂漠だらけの荒廃した近未来で、とある地域を牛耳るグループのボス(年齢不詳の筋骨隆々な悪そうなジジイ)が囲っていた、スーパーモデル級の妻5人が逃げ出したので、それをボスが手下数百人?を引き連れて改造車に乗って追いかける。そして、ひょんなことからこの痴話喧嘩に巻き込まれたのが主人公のマックス』

要するに痴話喧嘩です。マックスは本当に巻き込まれただけ。かわいそう。

※この後貼る画像は、全て予告動画から。

 

面白い。疲れる

どこが面白かったかと言えば、かなりくだらないところに拘りを随所に感じられたのが良かったですね。

例えば、主人公のマックスは最初に敵のグループに捕まっちゃって、頭に金属の枷(SAWシリーズの頭につける拷問器具みたいなの)を嵌められ、それをどうにか外そうとヤスリみたいなものを使って頑張ります。この頑張る描写が3回ぐらいあるんですよ。ヤスリみたいなものでゴシゴシと削るシーンが3回ぐらい。スマートな映画だったら一回のゴシゴシで枷が壊れるでしょうから、そうしない時点で、「こういう一見するとどうでもいいことをしつこく見せる映画なんだろうな」と察しました。 

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※これが枷のつけられたマックス。 

そもそも、このマックス、捕まった後に人間輸血袋として扱われます。どうやらその集団の戦闘要員は早死にするけど輸血で少し延命できるみたいで。で、マックスを輸血袋として利用していた戦闘要員のイカれた青年(ニュークス)が、「死ぬ前に最後の花道咲かせるぞ!」といったノリで、マックスを輸血袋として車の先端に括りつけて、逃げたボスの妻たちをボスと一緒に追います。

何分間ぐらいか分からないんですけど、最初の方は主人公であるはずのマックスがずーっとこの輸血袋として車に括りつけられて、ニュークスが「ヒャッホー!」と言いながらその車を暴走運転する冷や冷やするシーンがクドいぐらい続きます。ニュークスは特攻して死ぬ気マンマンなので、それが分かっちゃっているマックスからすると気が気じゃない。

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※このグループの戦闘要員はみんな白塗り。この唇カサカサな青年がニュークス。

後は、追いかけている連中の中に太鼓を叩いたり、ギターを弾く要員がいたりするのも良かった。監督のジョージ・ミラーさんが、青の6号や岩窟王の監督をした前田真宏さんをキャラクターデザインに起用していたり、日本のアニメから刺激を受けたという話をしているので、マクロスの影響かなと思いながら眺めていました。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」ジョージ・ミラー監督インタビュー (1/3) - 映画ナタリー Power Push

──前田真宏さんはどういう経緯で起用したんですか?

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」場面写真
自分がアニメーションを手がけるようになってから、以前にも増して日本のアニメやマンガの優雅さと効率と美意識に影響を受けるようになった。前田さんを「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のデザイナーに起用したのもそういう理由だ。

(中略)

──あなたはインタビューで大友克洋の「AKIRA」にも言及したことがありますね。

私はオーストラリアのアウトバックにある田舎町で幼少時代を過ごしたから、娯楽は映画とマンガしかなかった。よくお絵描きしたり絵の具で遊んだりしたね。医学の道に進み医者になったが、その後結局は映画を作ることになった。それで「マッドマックス」を作ったわけだが、おかげで日本に行くことができた。「AKIRA」をはじめとした日本のアニメやマンガに初めて触れてピンときた。日本のアーティストたちが同志のように思えたんだ。

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※盛り上がるシーンでは太鼓が連打されます。

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※「俺の歌を聞けー!」みたいな感じ。ギターが火を噴く(文字通り)。

他にもボス含めた幹部連中が記憶に残る強烈な奴らで(頭がおかしい)、改造車には棒みたいなのが刺さっていてこの棒を左右に振って他の車に移ったり(非効率)、 

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※実際、ほとんどのキャラクターがおかしい。 

マックスや何人かの登場人物は動いている車にぶら下がって車を修理するし(危ない)、スピードアップのためにガソリンを口に含んで直接エンジンマフラー?に吹きかけたり(そして咳き込む)、まあ、ムチャクチャです。

こういうのがほとんど間髪入れず120分間ずーっと続きます。途中でね、もう一段落するかなと思ったんですよ。これで落ち着けるかなって。それは勘違いで、また、強烈なアクションが繰り返される。

そんなこんなで観終わった後は疲れ果てていました。

 

締め 

自分は事前知識も何もなく観に行きましたけど、それで特に支障は出ませんでした。シリーズ作ということは気にしないで観ても問題無いと思いますよ。

暴力シーンのオンパレードだし、途中で妊婦が嫌悪感を覚えるかもしれない場面もあるので、観る人は選ぶでしょうけどね。少なくとも自分たちが観に行った映画館では女性は1割もいませんでした。ほとんど40前後の男性。満員。空気がモワモワしてる。

ただ、最近の映画らしく、女性が大活躍しています。マックスは滑舌が悪く何を言っているか分からないし、主役はマックスじゃないと言ってもいいかも。『アナと雪の女王』が男性を必要としない女性主人公の話ということで人気になりましたけど、その観点ならこちらも負けてない。

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※それが、この女性、フュリオサ(furious=怒り狂った、から)。丸刈りです。

ということで、日々のことがどうでも良くなるムチャクチャな映画なので、嫌なことがあって誰か殴りたい気分の時に観るのがお勧めです。