ニュースをチェックしていたら、航空会社のスカイマークが今夜にも民事再生適用を申請するらしいという情報がありました。
これ関係で、自分が暇つぶしにささっとチェックしたことを簡単に紹介しておきます。
1. 他のニュースソースも確認する
倒産系の話は当会社に与える影響が大きすぎるのであまり飛ばし記事は少ないものの、会社の公式発表はまだなので、他のニュースソースでも報道しているかを確認します。Googleニュースで検索してみると、NHKニュースやロイターなども報じていました。
スカイマークが民事再生法適用申請へ、運航は継続=関係筋 | Reuters
ロイターは複数の関係筋に確認を取っているということですので、ほぼ確実なんでしょうね。
2. ポイントを整理する
どこかの会社が民事再生の適用を検討するという話で、一般人がチェックしたほうがいいポイントはそんなに多くありません。
そもそも民事再生法を申請するということは、まだ会社を存続させようという話ですし、債権の支払いを一時的に行わなくていい状態になりますから、民事再生の申し立てが裁判所に受理される前に比べたら、会社としては一息つけます。だから、利用者としてはよく分からない時より全然マシです。
長期的に利用するかは、ちゃんと事業が継続するかですから、それを確認する上では、①スポンサーが決まっていそうか、②債権者は納得しそうかぐらいが分かればいいんじゃないでしょうか。
スカイマークに関する報道を見る限り、①は手を上げている会社はいるようで、②はエアバスとアメリカの航空機リース会社次第ということのようです。
3. 当会社の業績をチェック
エアバスの損害賠償以外にも資金繰りが困っていたようなので、今回仮に民事再生が成立したとしても、事業が改善する余地がなければ同じことの繰り返しになります。改善余地がありそうか、簡単に業績をチェックしました。
昨年4月-9月は、一昨年の4月-9月と売上はほぼ同じぐらいであるものの営業利益はかなり落ち込んでいます。
決算短信ではこのように説明されています。
事業費は、エアバスA330-300型機の導入に伴う航空機材費の増加(前年同期比26.8%増)、及び同機の導入に係る運航乗務員訓練費の増加(前年同期比206.9%増)並びに整備部品費の増加(前年同期比40.8%増)、航空機燃料関連費の
増加(前年同期比14.3%増)等の影響により、総額47,848百万円(前年同期比14.6%増)となりました。販売費及び一般管理費はエアバスA330-300型機の販売促進活動に係る広告宣伝費が増加(前年同期比54.1%増)する一方で、租税公課の減少(前年同期比39.3%減)等により1,710百万円(前年同期比1.4%減)となりました。
エアバスの新型機導入による一時的なコスト増が重そうなのと、昨年の円安での燃料費負担が重かったように受け取れます。
コスト増が一時的なもので、今の原油安が続くという見方ができるかどうかでしょうか。
締め
スカイマークは国内の航空会社としては、ANA、JALに次ぐ規模の会社です。
昨年のミニワンピースの導入などはちょっとどうかと思っていましたが、ANA、JALに対抗して、サービスを極力減らした低価格路線には好感を持っていました。
スポンサーが無事見つかり、エアバス等の了解が得られ、今後とも末永く事業が継続することを願っています。