発言小町で、トピ主がトピを立てた後(相談した後)の後日談って気になりますよね。私にメールを送って来られた人の中にも、後日談だったり、ブログに載った後の感想だったりを送ってきてくれる人がいます。
今日は、2ヶ月前に紹介した「漫画に慣れると本を読めなくなると思っています」というメールを送られた方からの感想メールを紹介します。
「漫画に慣れると本を読めなくなる、それは迷信なんでしょうか?」 - 斗比主閲子の姑日記
Q. 思い返せば『がきデカ』や『はいからさんが通る』を読んでました!
topisyu 様
ブログ記事拝読しました。ありがとうございます! ファンレターを書いたら思いがけず色紙つきでお返事がきたような気分です。
topisyu様を知ったのが最近なので『えー意外!・・・』の方は読んでおらず、大変失礼をしました。でも私の父もビッグコミック系を読んでいて、それをこっそり読んでたのも一緒で、なんだか嬉しいです!
改めて思い返してみると、5歳の頃の私は人の家でも自分ちでも結構漫画読んでました!びっくり!
お隣の小学生のお兄ちゃんから読ませてもらってた『がきデカ』と『マカロニほうれん荘』が大好きでしたし、自宅には『はいからさんが通る』『ベルサイユのばら』『キャンディ・キャンディ』『リボンの騎士』がありました(ラインナップが偏ってますね。。。今改めて、母は専業主婦が合わない人だったんだろうなあと思いました)。ビッグコミックの盗み読みは小学生になってからでしたけど。
・・・漫画読んでても、本を読めなったり、しませんでしたね・・・。
娘が漫画を読むのが心配だったのは、私が本を読むこと以外であまり親から褒められなかった子供だったことが影響しているような気がします。
それから、ハマる、熱中するものを子供に与えてるだけ、という回答にも納得しましたし、反省もしました。ハマらせてあげるように持って行くのが親の腕の見せ所ですね。。。
親として、子として、考えさせてもらえるお返事を頂けて、感謝です。ありがとうございました!
一読者より
A. 面白いですね!
娘さんが漫画を読むのが心配だったということからすれば、メールを送られたご本人は子どもの頃に漫画を読んでいなかったのではないかと思いますよね。でも、ご本人は子どもの頃に漫画を読むのが大好きで、それが本を読むことに悪影響だったと感じていなかった。非常に面白い。
また、今からお母さんが好きだった漫画のラインナップを見返してみて、専業主婦が合わない人だったんじゃないかと推測されてます。これも面白い。
お母さんが読まれていたどの作品も、日本の古いイメージの女性像とは異なる女性主人公が活躍するものですから、それを求めて漫画を読んでいたとしたら、当時のお母さんの境遇に何か不満があった可能性はありそう。年代はかなりズレますが、その後お母さんには『ぼくの地球を守って』を読んでいて欲しい(笑)
私は特に自分の子育てを一般化するつもりはなく、暇潰しで書いているだけですし、メールを送ってきて来られた方に、私がコメントした通りにしてほしいなんてまったく思っていないんですが、私が返信したことがきっかけで、昔の話を思い出されて、それを後日談的に送ってもらえるのは凄く嬉しいです。
こう言っちゃなんですけど「漫画読むと本が読めなくなる!」って言ってる親御さんがいたら、「漫画嫌いの、教育熱心な人なんだな」と思うじゃないですか。リアルで会ったら、それ以上、その親御さんの考えや生育環境を聞くなんてことはなかなかない。今回のようなメールのやりとりができるのはネットならではの部分が大きいですよね。
ちなみに、上の記事では、漫画について、他にもあるハマれるものの中の一つを提供しているだけと書きましたけど、個人的には漫画は学習効率を上げる媒体だと思っています。
2年前の記事では、私が今でも漫画を起点に学習していることを書きました。子どもの好奇心の芽にもなると。
私の知識の習得方法は①漫画を読む→②地図を作って迷子を避ける→③人に話す - 斗比主閲子の姑日記
学力に差がつくのは、どう学ぶかももちろんありますが、何かを学ぶ機会、知性に触れる機会がどれだけ身近であるかというのはやはりありますよね。親の文化資本が子どもに引き継がれるというもの。
一方で、エンタメ作品には文化資本を覆すパワーもあると考えています。必ずしも親の指導がなくとも、エンタメ作品を通じて子どもが楽に幅広い物事に興味が持てる。少なくとも第一歩は踏み出せる。
色んな漫画がありますが、いわゆる学習まんがは分かりやすいですよね。最近人気のものだと、サバイバルシリーズ。科学への興味が湧く、とてもいい作品です。
※最新はAI世界のサバイバル。何でもサバイバルしてる。