昨年の記事のこの記事(7年間付き合ったが、彼には結婚する気がなかった)の後日談となります。
「7年間付き合った彼が私と結婚する気がまったくなかった。でも、まだ好きな感情が残っている」 - 斗比主閲子の姑日記
その後のご報告をいただくことは結構あるし、私も自分だったら読みたいと思うんですが、なかなかまとまった分量のものがなかったんですよね。たぶん、初の試みとなります。
メールを送られたBさん、どうやら思い切った決断をした模様。はてさて。
Q1. 彼と別れて手に職つけます!
トピシュさんへ。
先日のブログ、読みました。丁寧に記事を書いてくれて嬉しいです。耳の痛い部分もありましたけど今の自分には必要なことなんだと思います。私のリソースが大きい、という言葉に、すごく納得しました。デートの集合は私が彼の方にいつも1時間かけて出向くことばかりだったんですよね。
実は今、故郷に帰ろうか悩んでいます。母親に彼と別れる決心をしたことを話したら、
「それなら東京にしがみつくことなんかない。こっちに帰ってきて、まずはバイトでも何でもして食べていけるようにすればいい」と言われました。私もその通りかな、と母親の言葉を聞いて思いました。東京の大学へ進学してから長年住んだ場所ですが、彼と一緒にいられないならあまり未練はありません。
彼との結婚を夢見て、私は7年間で300万円の貯金をしました。これだけあったらちょっとした結婚式と新婚旅行と賄えると思ったからです。今はこの300万円で学校へ行こうと考えています。彼との結婚を諦めた今、 一人で生きていくためには食いっぱぐれのない資格を取るのが一番と思い立ったんです。実家から通える範囲で、授業料の安い看護学校を探しています。
長いメールになってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。
B
A1. 思い切りましたね!
Bさん
メールありがとうございます!
耳の痛い部分もありましたけど今の自分には必要なことなんだと思います。
特に説教するつもりとかそういうことはなく、私だったらどうするかを書いただけですからね!! Bさんがどうするかは、Bさん次第です。
デートの集合は私が彼の方にいつも1時間かけて出向くことばかりだったんですよね。
あらー、それは大変。ただ、もし、それが不満だったとしたら、不満と言えてたほうがたとえ結婚しても楽ですね。不満を抱えてると(相手がその彼じゃなくても)爆発します。
東京の大学へ進学してから長年住んだ場所ですが、彼と一緒にいられないならあまり未練はありません。
おお!
彼との結婚を諦めた今、 一人で生きていくためには食いっぱぐれのない資格を取るのが一番と思い立ったんです。
そこまでだとかなり思い切った感じですが、もし今の仕事が(何か理由があって)あまり続けられないとしたらいい判断かもですね。
また、何かありましたら、どうぞ気軽にメールください!
topisyu
Q2. 会社辞めました。充実してます
トピシュさんへ
以前メールをしましたBと申します。覚えていてくれたら、嬉しいです。今私は、看護学校の社会人入試に受かるのを目標に頑張っています。会社は退職済みです。
結局彼とは、別れ話をきちんとせずに逃げるように東京を後にしました。彼のラインもメールもブロックしていないのですが、その後何の連絡もないので「ああ、それまでの関係だったんだな」と今更ながら痛感させられています。不思議なくらい「どうしても彼と結婚したい!」と思っていた気持ちがなくなってしまい、今では「このまま一生独身でもいっか」とすら思えてしまいます。
自分のことばかりダラダラと書いてしまって申し訳ありません。上手い表現が見つからないのですけど、今まで生きてきた中で一番人生が充実しているように感じます。
トピシュさんから厳しい言葉でも構いまさんので、エールをくださると嬉しいです。
B
A2. リバウンドに気をつけて
Bさん
メールありがとうございます!
上手い表現が見つからないのですけど、今まで生きてきた中で一番人生が充実しているように感じます。
脅すようで悪いんですが、思い切った決断をした直後は、その決断を正しかったと信じようとしますし、環境の変化は人間をハイにさせるところがあります。
要するに、いきなりダイエットをして体重が一気に減った状態という感じでしょうか。体重がリバウンドするように、精神にもリバウンドはあると私は考えています。また、環境を変えると人間が一気に変わった気がするものの、環境に追いつけるぐらい、人間が大幅に変わることはそうそうありません。
何を言いたいかというと、今のテンションはずっと長続きするものではない可能性があるので、その後のリバウンドというか、落ち込みに備えて、看護学校の件もそうですけど、日々の時間を大切に、できることを地道に続けられるといいかと思います。
彼と結婚することはないでしょうが、他にいい人に出会う機会もあるんですよ!
などと、これぐらいで、
トピシュさんから厳しい言葉でも構いまさんので、エールをくださると嬉しいです。
エールになりますかね。
ちなみに、よろしければ今回のやり取りをブログで掲載したいのですが、いかがでしょうか。私がコメントしてからしばらくしてからのその後というのはなかなかないので、読者も読みたいかなと思いまして。
ご検討ください!!
topisyu
Q3. 実は……両親にも心配されています
トピシュさんへ
Bです。
お返事ありがとうございます。実は両親にも、私が急激に物事を決めたので心配されています。
母からは「仕事を辞めたのは仕方ないにしても、もう1年フリーターをしてみてはどうか。それでも気持ちが変わらなかったら、来年看護学校を受験したらいい」と、父からは「Bはもう一生独身だと思っているけども、今の時代なら30過ぎても結婚のチャンスはまだまだある。お父さんとお母さんが結婚したのも遅かった。大学での専門を活かせる仕事を探してはどうか」と言われました。
私の後日談をブログで紹介される件、大歓迎です! 出来たら、上に書きました両親の意見も踏まえた上で、トピシュさんのご意見を書いてくださると嬉しいです!
B
締め
以上が、Bさんとのその後のやり取りです。
元彼がLINEも何も一切送ってこないというのは、7年付き合ってそれかよとガックリくるところですが、どうやら踏ん切りがついていたようで、恋愛については上手くソフトランディングできたような気がします。
ただ、その後の退職と、実家帰りと、看護学校の受験については、思い切ったな―と思いました。もちろん、勢いがないとできないことはあるけれど、以前ブログでも紹介した、ストレス源になるライフイベントが一気に来てる感じはあるので。脳内麻薬の分泌が止まったタイミングで、波が引くように気持ちが落ち込むことを懸念しました。
離婚は会社の倒産・親族の死・別居と並ぶ凶悪なストレス源。時にワンワン泣くの超大事 - 斗比主閲子の姑日記
というわけで、特にBさんのご両親の意見を踏まえても踏まえなくても、何か意見を求められれば、ジワジワ、地道に少しずつ自分や環境を変えるんでもいいんじゃないかとなります。
もう退職もしているし、実家に変えているのも事実ですから、時間を元には戻せない以上、私のお勧めは、地元の旧友と改めて親交を深めたり、いいなと思う人がいれば付き合っちゃったりすることですね。もちろん、両親と日常的に会話するのも大事。リバウンドが来たときのセーフティネットになってくれる。
Bさん本人からすると、元彼との7年の思い出が残っているものは全部捨てたい、同じ傷は負いたくないということなんじゃないかと推測します。ただ、元彼がどうであろうが、過ごしてきた日々自体が無意味なわけではないですからね。前も書きましたけど。
これからの出会いや、これからの学びのために、決して無駄な期間ではなかったと私は思いました。