斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

不倫

一般論です。

morning glories

※夏といえばアサガオ

 

特に何を書くか決めてはいないんですが、世間では不倫が話題になるのが多いので、私のブログの扱っている内容からすれば、不倫は基本も基本のトピックなので、思いつくままに書いてみます。

ちなみに、読者から時々送ってもらうモヤモヤには、不倫された人、不倫した人、それぞれの立場からのものがあります。不倫された人が8割で、不倫した人は2割ぐらいですね。

 

不倫する側の「妻/夫を捨てる」という表現

不倫をしている人が口走る言葉の中に、「妻は捨てられないから」とか「夫を捨てて、あなたと結婚したい」というのがあります。

人間を捨てるとか捨てないとかの表現が出てくることは、姥捨て山や、フィクションでの子捨てぐらいであって、なかなかお目にかかることはできませんが、不倫ではちょくちょく登場します。

捨てられる側は基本的に弱者であり、捨てる側は基本的に強者です。不倫をしている人にとっては自分が強者であり、自分の意志や判断によって相手を自由に捨てることができるという意識があるのかもしれません。

不倫をしている人が強者であるかといえば、現在の配偶者以外の選択肢がすでにあるわけですから、確かに強者ですかね。一般論として選択肢を持っていると交渉では有利です。

 

慰謝料と有責配偶者

しかし、不倫をしている人が強者かといえば、必ずしもそうではない場面もあります。

分かりやすいのは、慰謝料ですね。婚姻中に不貞行為をしたということで、不倫された側が不倫した側に慰謝料請求する。これは結構強い。やられるとキツい。

婚姻関係を維持しながら、不倫された側が不倫した配偶者に慰謝料請求しても、基本的には家庭内での金銭のやり取りですから、あまり意味がなく、多いのは、「あなたのせいで離婚になるかも」と、不倫した自分の配偶者の浮気相手に慰謝料請求するものですね。

後は、不倫した側は、有責配偶者とみなされるので、裁判離婚では自分から離婚がしにくくなります。あくまで裁判離婚での話で、協議離婚ならお互いの合意ですから別に関係ないですけど、不倫した側は弱い立場にはなりますよね。

 

「すでに夫婦関係は破たんしていた」のわけ

不倫をした側が不倫された側との交渉で不利にならないときもあります。夫婦関係がすでに破たんしていたときですね。もう夫婦として成立してないんだから、誰とセックスしようが不倫ではないという理屈。

確かにそれはそうなんだけど、実際に夫婦関係が破たんしていたかどうかは、他人が見て簡単には判断がつかないところがあるのが難しいところとしてあります。さすがに、別居期間が数年に及ぶとかなら分かりやすいですけど。

時には、不倫をした人が浮気相手を口説くために「すでに夫婦関係は破たんしている」と言ったり、不倫がバレた後で自分を正当化するために夫婦関係の破たんを言い始めたりもします。

この言葉を信じて既婚者と付き合っちゃうと、後になって実は夫婦関係が破たんしていなかったのが分かり、慰謝料請求されたりしてシンドい思いを被ることになります。

特に、不倫をする既婚者は浮気相手に、「終わっていること」を示す証拠みたいに自分の妻/夫の悪口を言うんですけど、本当に夫婦関係に問題があることもあれば、相手に罪悪感を抱かせず自分と付き合わせるための方便であることもあります。

夫婦関係の破たんは線引きが明確ではなく、後で悲劇になることを考えれば、既婚者に「もうあいつとは終わってるんだ。だから付き合って」と口説かれても、言葉をそのままには信じないで、はっきりと離婚してから付き合いたいところです。

 

良い妻/夫、良い親であるからこそ不倫されるとシンドい

不倫をされた側の視点では、夫婦関係が本当に破たんしていれば、ある程度予想はされているところではありますが、自分と付き合っている範囲では良い配偶者であり、良い親であると、不倫されると相当シンドいものがあります。

何ていうんですかね、信じていたものが裏切られたというのか、良好な関係が構築されていると思ったのにそれが全部ウソだったというのか。絶対にいい例ではないと分かって言いますけど、良質な小説を読んでいたら夢オチだったという感じというか。書いてみたけど、やっぱりいい例ではないですね。

実際には、人間関係というのは、家族に限らず、自分なりのペルソナを持って対処しているものなので、不倫をしていても、良い配偶者であり、良い親であることは可能です。ある人には物凄く冷たい人が、ある人には物凄く優しいことがあるのと同じです。

ただ、家族では、家族に見せている顔は素の顔であると期待しているところがあります。裏表なく、隠し事なく、素で接していると思っていたのに、そうではなかったというところで、そのギャップが耐えられない。

これが、まだ夜の営みはしているところだと、不倫をしていた相手に対して嫌悪感が更に強くなったりします。実際、病気に感染していることもそうそうないでしょうけど、汚れた人間と交わったという気持ちですかね。

後は、子どもが高校生ぐらいまでであれば、不倫をされても、できれば子どもの前では表面的には良い夫婦であることを見せないとという気持ちもあったりして、それが地味にダメージを与えることもあります。ペルソナは好きで付けているときはいいけど、自分の意志でないところで付けるのはストレスですよね。

 

締め

人間関係のもつれというのは、基本的に当事者同士がどうこうすることであり、他人が口出しするものではありません。何か言いたくなるけど、極力心中に留めておきたいところ!

私の生活では、不倫をしてもされても結構なダメージがあるので、不倫に遭遇しないように何とかできることはやっておきたいと思っています。