斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

夫の『俺が稼いでいるから暮らせるんだ』は妻の『仕事と私とどっちが大事なの』とほぼ同じ

こんなTwitterのまとめを読みました。

夫『俺が稼いでいるから暮らせるんだ』妻『じゃあ生活費・保育園送迎・その他家事育児全般を完全折半でいいよ』夫『そういう事じゃない』 - Togetterまとめ

あるあるなやつですね。

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※「もちろん家族より仕事が大事」と答えたら……?

 

Tweetしたご本人は「夫が『俺が稼いでいるから…』で何が言いたかったか分からない」ということです。では、夫が何が言いたかったかというと、たぶん、「もっと俺に感謝してほしい」「褒めてほしい」です。

本当は「俺が稼いでいるから暮らせるんだ。だからもっと俺に感謝してほしい」と続くものなんですけど、直接的に自分のことを褒めるように言うのが恥ずかしいし、相手に察して欲しいので、後半を無意識に削って、前半だけを語るわけですね。

昔からある常套句で、これでこじれてている夫婦は死屍累々です。夫が「褒めて」と素直に言えずに「何が言いたいか分からない」「何で分かってくれないんだ!」と喧嘩になって終わります。

 

 

で、この「言ってくれれば分かるのに」現象は別に夫だけがやっているわけではなく、妻もやります。そう、妻による「仕事と私とどっちが大事なの」です。

これも、本当は「仕事と私とどっちが大事なの。仕事ばかりしないで私をもっと大切にして」と言いたいんですけど、直接的に言うんじゃなくて相手に察してほしいから、謎の二択を出題するわけです。でも、大抵の夫は「寂しくさせてごめんよ。もっと大事にする」と答えられず、「そんなワガママ言うなよ。俺だってお前のために頑張ってるんだ」と答えて地雷を踏む。

 

 

どちらの発言にしても、日本人男性が強いられている長時間労働と日本人の大好きな察して文化が悪魔合体して生まれたものです。家事でも労働でも、もっと手を抜いて短時間で終わらせて、相手に自分がしてほしいことを直接伝えられるようになると、こういうやり取りは絶滅危惧種になるはず。

日々「いつもありがとう」「愛しているよ」と相手に伝えるの超大事!