斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「いざとなったら、姑と同居すればいい」という「逃げ道」を持とう

来年、2014年4月に消費税が5%から8%に増税するためか、世間ではマンション販売が好調だそうです。

10月の新築マンション発売、首都圏で21.4%増 :日本経済新聞

2014年4月以降の引き渡しでも、2013年9月末までに契約すれば消費税の税率5%が適応されるということで9月は駆け込み需要があったと言われましたが、10月も引き続き好調ですから、将来の消費税10%を見込んで今購入しようということなのでしょう。ついでに、中古住宅も活況となっていたり。

 

この記事では、消費税がかかる対象は何か・金額はどのくらいかを考えて住宅を買う判断をするということ、どうしても家が欲しければ選択肢として義実家や実家と同居することもあるのではないかということを書いていきます。

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土地は消費税の対象ではない

まず、消費税増税を考慮して家を購入しようとした時、当然の知識としておきたいのは土地は消費税の対象ではないということです。これは土地はそもそも消費するという対象ではないためです。(建物もイギリスのように100年以上住むなら消費の対象ではないと思いますが……。)

 

例えば、土地が2000万円で建物が2000万円の家を購入しようとした時、2013年11月現在かかる消費税は建物の2000万円×5%の100万円だけです。仮に、8%の時に購入しても160万円ですから差額は60万円。

 

土地と建物両方にかかると考えていると消費税の増税は大きな金額になると勘違いしますが、合計4000万円の買い物に占める割合は1.5%程度でしかなく、住宅ローン減税を考慮したり、頭金を積み増してローンの返済期間を短くするなどすればこの程度の金額ぐらいは相殺できますから、消費税が増税するからその分を損しないように今買おうというのは必ずしも言えない可能性があります。

 

普通は中古住宅も消費税はかからない

周りがマンションやら一軒家やらを購入し始めると、ついつい自分たちもと乗ってしまう気持ちは分かります。新築は手に入らなくても、中古の一軒家や中古マンションがいいのでは?と考える人がいるから、中古住宅が売れているのでしょうが、これらも普通は消費税がかからないということは知っておきたいところです。

 

普通と書きましたが、購入対象が個人からという時ですね。大体中古の一軒家や中古マンションは仲介業者を介して個人から個人に売買されると思いますが、この時にかかる消費税は仲介業者への支払手数料に対してだけです。仮に土地2000万円、建物2000万円の中古の一軒家を買うなら、合計4000万円×3%+6万円=126万円に対して消費税がかかるので、5%でも6.3万円、8%でも10.08万円です。消費税の増税の影響など4万円程度です。この金額のためだけに今中古住宅を買わなければならないとするのは判断材料として乏しい。

 

仮に、中古住宅や中古マンションを個人ではなく法人から購入するということであれば建物の2000万円分についてのみ消費税が適応されます。これは先ほどと同じ話ですね。

 

「いざとなったら、姑と同居すればいい」という「逃げ道」を持とう

というところで、別に消費税が増税されることでの影響はそれほど大きくないのでは?という話を書きましたが、そうは言っても自分の家が欲しいという人はいるはず。持ち家vs賃貸論争はここ最近ずーっと繰り返し続けられていますしね。

 

そこで、topisyuとしてお薦めしたいのは、実家や義実家と同居するという選択肢です。いわゆる二世帯住宅化というやつですね。

 

二世帯住宅の最大のメリットと言えば、親が土地を持っていれば土地代が不要なこと、仮に土地を持っていなくても、費用を折半することで、夢のマイフォームを実現するのが容易になることです。

 

ただし、仮にリフォームするのであればそのリフォーム代金は支払うことになります。これには消費税はかかります。一方で、完全分離型にすれば、不動産取得税や固定資産税の軽減措置を受けられるので、消費税増税後でも増税分ぐらいは余裕で相殺できます。

 

賃料が都心部より比較的安い地方で暮らすと言っても、そこで仕事を探せるかどうか分かりませんし、住居費は支払うことに代わりはありません。特に、近所に義実家や実家があるというのなら、仕事にも影響はないわけですから、選択肢としては地方に暮らすよりもお手軽です。

 

締め

ということで、この記事ははてながやっているセツヤクエストに該当する記事として書きました。ランキングの上位に入るとお金がもらえたりするそうですが、別にお金は欲しくなくて、単にランキングがほとんど変動していないので、もっと動いて欲しいなと思って書いています。 

この記事を読んで二世帯住宅化を検討して頂く方がいらっしゃったら嬉しい限りです。

 

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余談

こうして経済的な面だけを考えると魅力的に見える二世帯住宅ですが、ご存知の通り罠があります。詳しくはこちらをどうぞ。

発言小町の釣りトピと見紛う、ヘーベルハウス2.5世帯住宅新聞広告 - Togetter

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逃げ道と思って辿り着いた場所が真の地獄だったりしますよね……(遠い目)