斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

結婚して良かったこと、コミュニケーション力が上がったこと

昨日書いた記事へのブクマコメントにこういうものがありました。

id:nasunosu ×結婚して良かったこと ○コミュ力があって良かったこと 2013/10/31

コメントが短すぎて何を意図しているのか分かりにくいですが、「コミュニケーション力があるから死んだ時のことを話せる」ということでしょうか。たいしてコミュニケーション力が必要な会話ではないように思いますが(関係性は重要だけど)、そう感じる人がいるということですから、そういう人向けに「結婚してコミュニケーション力があがった」というライフハックのようなことを書いてみます。もちろん、topisyu個人の経験談で、一般化するつもりはありません。

 

そういうのが響く人もいるだろうから書くまでです。

 

結婚してコミュニケーション力があがった

topisyuは、学生時代は殿上人と言われ、働き始めても同僚との食事・飲み会を拒否することで悪名が広がるなど、コミュニケーション能力の低さについては自他共に認めるところでした。

 

周りから変わったと言われたのは結婚前後だったと思います。今からちょうど7~8年前ですね。自分では何かを変えたという意識はありませんでしたが、よくよく考えてみると、その頃から、

  • 人の話を最初は否定しない
  • 人の話に途中で割り込まない
  • 人の話に興味を持つ素振りをする
  • 共感を促すために適度に共通点を示す

ということをするようにしていました。そういう習慣が身についたきっかけは、ルームシェアと結婚生活が大きいです。

 

四六時中顔を合わせる人だからこそ誠実に

ルームシェアでも結婚生活でも、赤の他人と一緒に暮らすという点では変わりません。お互いに異なる生活習慣をしていた者同士が同じ屋根の下で暮らす。トラブルが起きないほうがおかしい。些細なことでストレスを感じる毎日でした。

 

ルームシェアではお互いに相手に干渉しないことを基本的なルールとすることで回避をするようにしましたが、結婚生活ではお互いに相手に干渉してこそというか、干渉せざるを得ないところが多々あります。特に決め事。

(それが嫌で結婚しない人、離婚している人はいるでしょうし、そういうものを極力避けて結婚生活を送っている人もいるかと思います。)

 

決め事をするときにトランザクションコストがかかっていると毎回毎回負担になりますから、できるだけ相手に大して敬意を持ち、誠実に対応するように心がけるようになりました。前述の習慣もその表れですね。

 

生活習慣の言語化は暗黙知形式知

相手に対する姿勢の変化と合わせて、自分がどんな生活を送りたいか、自分の好みはなにかということも考えるようになり、生活習慣を言語化するようになりました。

 

例えば、パートナーの実家でお風呂に入るのが嫌だったという経験をしたとしますよね。パートナーと一緒に暮らすことになるとすれば、その嫌な経験をまたする可能性がある。何が嫌だったかを思い返してみて、「バスタオルが小さくて、身体を拭いている途中に湿気た感じがするのが嫌だったんだ」と気付く。これをパートナーに説明すると、「大きなバスタオルだと乾燥するのに時間がかかるから、うちでは小さなバスタオルを使っている」という回答がくる。そこまで分かれば、二人暮らしでは別々のタオルを用意しようという話になる。

 

これは本当に卑近な例ですが、相手の生活習慣で嫌なものがあれば、それを単に「嫌」というのではなく、極力言語化することで、歩み寄りが容易になります。

 

日常の生活習慣の言語化は、会社活動における暗黙知形式知化と近しい部分があるように思います。topisyuが周りから「親切になった」と言われるようになったのは、自分は当然知っているけれど相手が知らないかもしれないことに結婚を通して敏感になったというのは確実にあります。

 

だから結婚しろということではない

という流れで、こういうコミュニケーション力が身につくから結婚した方がいい、結婚は仕事ができるための条件だなどと言うつもりは全くありません。

 

これはあくまでtopisyuの一個人の経験ですし、我が家が万事順調ということでもありません。言語化やすり合わせのプロセスは、できるまでに苦労はしますし、いつも上手くできるわけじゃない。

 

ただ、コミュニケーション下手だから結婚ができない、コミュニケーション下手だから死んだ後の話ができないということであれば、そういう下手さはクリアーできる可能性があるということで紹介しました。

 

もちろん、これが万人に上手く行くとは保証しません。繰り返しですが、あくまで個人の経験です。