斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

お勧めの○○

親子ではじめるマインクラフト(Minecraft・マイクラ)

どうやら面白いことができるらしいぞとマインクラフトに興味を持つ親御さん向けに、マインクラフトとはなんぞや、どうやって子どもと遊ぶかを簡単に紹介します。 マインクラフトとは なぜマインクラフトが人気なのか マインクラフトは複数人プレイが楽しい …

「あんたのお母さん、無敵なのね 仮想敵だから」

タイトルのセリフは『凪のお暇』7巻 p.19からです。 『凪のお暇』は北海道から上京し母親の呪縛でキラキラ東京ライフをしていた20代の凪が、お暇を経てその呪縛から徐々に解きほぐされていく作品です。私の超お勧めの漫画。 『凪のお暇』が、超超超超いい。…

『僕の心のヤバイやつ』は現実にはありえないと思うけど……好き

私は、少年チャンピオンのギャグ漫画、例えば『浦安鉄筋家族』とか『グラップラー刃牙』とか『鉄鍋のジャン』とかが好きで、『無敵看板娘』も好きだったので作者の佐渡川準さんが亡くなられたと聞いたときには大変残念に思いました。 桜井のりおさんの『みつ…

友達とLINEで会話しながらマイクラをマルチプレイする楽しさ

次の記事がゲームと子どもの関係を親が考える上でとてもバランス良く書かれていました。 ゲームに熱中する子に対して、してはいけない3つのタブー / 不登校新聞 「してはいけないこと」は3つあります。1つ目は「ゲームの約束事を親主体で決める」こと。2つ目…

他の国のCOVID-19の状況を知りたくて、月6.5千円で外国人と話せるNativeCampを始めた(タイ、フィリピン、トルコ、ジョージア、セルビア、カメルーン、南アフリカ)

最近、Facebookで友達、特に外国人の友達と話す機会が増えて、なんでだろうなーと思ったら、考えるまでもなく、COVID-19という共通の話題があり、かつ、みんな家に居てやることがないからということに思い至りました。 とすれば、今の時期は海外の人と共通の…

経済を犠牲にして世界のCO2排出量をゼロにするなら、今年のCOVID-19での経済停滞みたいなのが12年起きればいい

この記事を読んで、 再生可能エネルギーの嘘を暴くマイケル・ムーア最新作の衝撃 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) マイケル・ムーアの最新作がYoutubeで4/21から1ヶ月間無料で配信されているということを知り、早速見てみました。 www.youtube.com 音…

我が家でどうやって「ニュースを題材に家族で喋る」をしているか

今日はこれに答えます。 質問です。前からやっていることで「ニュースを題材に家族で喋る」はどこからどのような題材を取り上げていますか?(「姑との接点を減らす」を聞きたいのをグッとこらえて) — 雨月泉 (@ametukiizumi) 2020年4月25日 これまで何度も取…

あおきえい監督、舞城王太郎脚本、津田健次郎主演のアニメ『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』は面白かったよ

2020年の冬アニメ(1月~3月)はなぜだかそんなにアニメは見てなかったんですが、『id:INVADED イド:インヴェイデッド』は最後まで見ました。 ※ざっくり理解できる公式予告。主人公の声が渋い どういう話かというと、 主人公は元刑事の連続殺人者 連続殺人…

「『三体』の意味や雰囲気は、一般大衆にはじゅうぶんに楽しめませんからね」(劉慈欣『三体』p.249より)

劉慈欣『三体』を読みました。中国人作者による主に中国を舞台にしたSFです。シリーズ三部作の一作目。 中国ではシリーズ三部作で累計2100万部、英訳版は100万部、日本でも『三体』が10万部以上の売上を記録し、昨年とても話題になったので知っている人も多…

我が家の子どもたち全員が公文式(算数・国語)を毎日30分最低3年間(≒500時間)続けられた方法

我が家の子どもたちが全員とうとう学習習慣を身に付けたようです。親が言わずとも毎日何か勉強をしていますし、本を自ら読み散らかしますし、好奇心を持って調べ物をしています。 親業を子どもの自立を支援するものと定義したとき、子どもたちが学習習慣を身…

劇場版『SHIROBAKO』は私の中での正しいTVアニメの映画版だった。至福の"仕事の"時間をありがとう

2/29(土)にTwitterを見ていたら『SHIROBAKO』がトレンド入りしていたので、「あ、映画が公開されたんだ!」と気付き、それ以上の情報収集をシャットダウンして、その日の夜に劇場版『SHIROBAKO』を観てきました。 TVアニメは5年前に視聴し、レビューしてい…

経血でガビガビになったズボンが恥ずかしくて爆撃中に河で洗う女性兵(『戦争は女の顔をしていない』コミック版)

BuzFeedのこの記事を見て、 その本は、長く出版禁止だった。語られなかった〈女たちの戦争〉を今マンガで届ける理由――『戦争は女の顔をしていない』インタビュー 『戦争は女の顔をしていない』(コミック版)を読んでみました。第二次世界大戦中に戦争に従軍…

勉強なのに勉強に感じられない推理ドリル(小学校高学年向け)というジャンルが密かに盛り上がっている

灘が終わり、渋幕が終わり、次はいよいよ東京・神奈川の2月1日校という中学受験がピークになっていますね。2月といえば認可保育園の選考結果が出る月ですし、PTAもわちゃわちゃするし、国立の二次試験もあったりするしで、親業やっている限りは18年間色々あ…

医学部入試での女性・浪人への"一律の差別的取扱い"を認定した、聖マリアンナ医科大学の『第三者委員会調査報告書』は必読(ただし印刷・ダウンロード・テキスト選択すべて不可)

私はライフワークとして、不祥事に関わる第三者委員会の調査報告書を読んでいます。 すき家(2014):日本マクドナルドが11年ぶりの赤字?「すき家」のゼンショーは創業来初の赤字?月次売上から業績を読み解く 東芝(2015):東芝の「チャレンジ」を一目で…

子どもが算数の十・百・千・万の位でつまずいたら、お金のドリルを使って学習をする

これから何回かに分けて、我が家で使ったことがあるお勧めのドリルを紹介します。最初は、みんな大好き"お金"が題材のドリルです。小学校入学前後向け。 お金の使い方と計算がわかる おかねのれんしゅうちょう (学研の頭脳開発) 作者:加藤信巳(知能教育研究…

ヒューゴー賞候補作家が書いた、クリーパーの爆発で家族を失った女の子が主人公の『マインクラフト なぞの日記』(公式小説第3弾)

マインクラフトの公式小説第3弾である『マインクラフト なぞの日記』を買ってきて、読みました。私の子どもが。 マインクラフト なぞの日記 作者:ムア ラファティ 出版社/メーカー: 竹書房 発売日: 2019/12/13 メディア: 単行本 ※電子版はKindle unlimited対…

特定の情報だけを選んでしまう認知の歪みを解消するために、周りに多様な人を配置する

早稲田大学MBA教授の入山章栄さんの『世界標準の経営理論』をちまちま読んでいます。 世界標準の経営理論 作者:入山 章栄 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2019/12/12 メディア: Kindle版 読もうと思ったのは、周囲での評判がよく、また、個人的に…

おじさんの同居人が、父親のW不倫相手の娘だったという『水は海に向かって流れる』(田島列島)がとても面白かった

2020年のこのマンガがすごい!に選ばれていた作品を年末年始に適当に読み進めていて、「この作品に出会えて良かった」と田島列島さんの『水は海に向かって流れる』を読んでいて思いました。 水は海に向かって流れる(1) (週刊少年マガジンコミックス) 作者…

小学生がつまずきやすい図形を楽しく理解するためのスマホアプリ『Think!Think!(シンクシンク)』

読者からこんなメールをもらいました。 はじめまして、ミホと申します。 普段からブログやTwitter等を拝読させていただき、自分の子育ての参考とさせていただいてます。 さて本題ですが、子育てについて質問があります。 以前ブログか何かで子供向けアプリの…

2010年代にお金をかけて良かったもの

2019年に買ってよかった家電製品を今年の9月に紹介しました。 2019年に買って良かった家電製品、買ったけど価値が分からなかった家電製品 - 斗比主閲子の姑日記 考えてみたら今年で2010年代は終わりで来年からは2020年代に突入するということで、せっかくな…

「長い文章を読むのが苦手!」な子どもにお勧めの『5分後に意外な結末』シリーズ

今日は、以前から何度か紹介している、読書習慣がない子ども向けの導入のための本の紹介シリーズです。 これまで児童文庫とゲームの攻略本を紹介してきましたが、今回は、小中学校の女の子に絶大な人気を誇る『5分後に意外な結末』です。今のところ25冊発売…

我が家は、子どもの認知力・社会性の発達を狙った「意図的養育」をしていたのか

松岡亮二さんの『教育格差』は、今ある教育に関する論文の超まとめみたいになっていて、数ページごとに学びがあります。逆に言えば、濃すぎて読むのが大変! 教育格差 ──階層・地域・学歴 (ちくま新書) 作者:松岡亮二 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 201…

ヤマシタトモコ『違国日記』。事故で両親を無くした15歳と小説家の叔母35歳の二人暮らしの物語

以前からモヤモヤを送ってもらっている方から、ヤマシタトモコさんの漫画『違国日記』をお勧めされたので、読んでみました。 トピ主さんこんばんは。お久しぶりです。いつもブログ拝見してます。突然ですが、トピ主さんに是非おすすめしたい漫画がありまして…

演劇がテーマで主役は女子高生でも、少年ジャンプでしっかり少年マンガをやってる『アクタージュ』という作品

ちょっと前に、少年ジャンプはもっとジェンダーフリーになるべきみたいな意見をネットで見かけて、「意見を言うのは自由だけれど、コアなターゲットが男性中心である少年ジャンプでそれを求めるのはちょっと違うのでは?」「今どきの少年ジャンプだと女性が…

ダンジョン飯でマルシルがチルチャックの別居の理由をあれこれ推測するのが超楽しかった

『ダンジョン飯』は、ファンタジー世界のダンジョン(地下世界)のモンスターを使った食事紹介漫画で、4年前にレビューを書きました。 私はこれ以来ずっと『ダンジョン飯』を読んでいて、最新刊の8巻まで読んでいます。で、その8巻の第56話に掲載されていた…

我が子がレゴ好きに至るまでのプロセスを詳細に全部書く。レゴの購入単位はkg

私は子どもの頃にレゴブロックで日がな一日遊んでいた記憶があったため、我が家の子どもたちにレゴに至るまでの環境整備を意識的に行ってきたところがあります。 複数人子育てをしていて全員がレゴにハマったわけではないのですが、特にレゴにハマった子ども…

映画『ジョーカー』を観終わったあとの夫婦の会話

子どもを預けて夫婦で映画『ジョーカー』を観てきました。以下は観終わったあとの私とパートナー(以下、パと略します)の会話です。 私「どうだったー?」 パ「そもそも前提知識があやふやなんだけど、どこにバットマンって登場したの? ゴッサムシティはバ…

小説『かがみの孤城』がとても良かった。不登校が中心にあるファンタジー

今年の2月に辻村深月さんの『鍵のない夢を見る』という20代~30代の女性が主人公のモヤモヤエピソード集みたいな小説を読んで面白かったので、レビューを書いてお勧めがないかを質問したところ、 泥ママ、ストーカー、DV、育児ノイローゼ……辻村深月さんの『…

"育休は「伝染」する"(山口慎太郎『「家族の幸せ」の経済学』より)

私は毎朝、日経新聞を読んでいます。好きなのは、マーケット商品と経済教室と社会面です。どれも日経新聞では後半2/3ぐらいから登場するため、私のようにこれらの紙面に注目している人間は少数派だと考えられます。 マーケット商品の面白さは、店先で売られ…

「男は耐えろ」「男ならやり返せ」という男性への呪いと、呪いを解こうとする『逃げ恥』最新10巻が面白いという話

以前に、男性から男性への「男らしく」という呪いがあるんじゃないかという記事を書きました。 「女性より男性の方が性別を理由とした制約や推奨を受けている」「男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしく育てるべきと考えている母親は4割、父親は6割」 -…